【実は日本が世界一】WBC優勝だけじゃない!日本人野球選手のギネス世界記録

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Mar 22nd, 2023

日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、ちょっとイレギュラーですが現在開催中のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に絡めた野球に関する世界一を紹介します。

WBC2006のイチロー
©︎ Alan C. Heison / Shutterstock.com
 


 

日本人の野球選手はギネス級の人たちぞろい

日本代表の野球チームは過去のWBCで、2回も世界第1位になっていますよね。準決勝で劇的な逆転勝ちを収めた今回大会も優勝が大いに期待できますが、日本人の選手たちは野球に関するギネス世界記録もたくさん持っています。

例えば、プロの野球リーグにおいてホームランを何シーズンにもわたって打ち続けたギネス世界記録は、日本人が保有しています。中日ドラゴンズでかつてプレーし、過去のWBCにおいて優勝メンバーにもなった元捕手の谷繁元信さん

27年間の連続したシーズンでホームランを打ち続け、2015年(平成27年)にギネス世界記録に認定されています。もちろん今もその記録は破られていません。

ちなみに、谷繁さんは、キャッチャーとしてプロ野球の試合に出場した回数(2,963試合)もギネス世界記録に認定されています。さすが、WBCで、世界一を獲得した選手ですね。

田中将大投手はギネス世界記録を3つ保有

1人の選手が3つのギネス世界記録を保有しているケースもあります。

東北楽天イーグルスでキャリアをスタートし、ニューヨークヤンキースを経て、現在は東北楽天イーグルスで活躍する田中将大投手ですね。

渡米する前の日本時代と渡米直後にかけて、3つのギネス世界記録を打ち立てました。

  • プロ野球の各種公式戦で投手として連続勝利を収めた試合数(30試合、クライマックスシリーズなど全ての公式戦の勝利数を含む、2012年8月26日~2013年10月27日で東北楽天イーグルス時代に樹立)
  • 単独のレギュラーシーズン公式戦で先発投手として収めた連続勝利試合数(24試合、クライマックスシリーズなどの試合結果を除き、シーズン中の公式戦のみでカウント。2013年4月2日~10月8日で東北楽天イーグルス時代に樹立)、
  • 複数年にまたがるレギュラーシーズン公式戦で先発投手として収めた連続勝利試合数(34試合、クライマックスシリーズなどの試合結果を除き、シーズン中の公式戦のみでカウント。2012年8月26日~2014年5月14日で、東北楽天イーグルスとニューヨークヤンキース時代にまたがって樹立)

情報が多すぎて正確に伝えきれているか不安ですが、とにかくすごい記録で、今も破られていません。

イチロー元外野手はギネス世界記録もすごかった

イチロー
©︎ Alan C. Heison / Shutterstock.com

あの国民的大スターであるイチローさんになると、ギネス世界記録の保持数もさらに多くなります。

イチローさんといえば、国内外で安打を積み上げた鮮烈な印象が多くの人に今でも残っている思います。日本のプロ野球とメジャーリーグで樹立したヒットの総数は4,367本(日本で1,278本、アメリカで3,089本)。

この数字は、リーグに関係なくプロの野球選手が現役中に打ち立てた最多のヒット数として、2019年(平成31年・令和元年)にギネス世界記録に登録されています。

その他、メジャーリーグにおける連続盗塁成功回数(39回)、メジャーリーグのオールスターゲームにおける史上初のランニングホームラン、200本以上の安打数をメジャーリーグで達成した連続シーズン数(10シーズン)、200本以上の安打数をメジャーリーグで記録したシーズンの総数(10回)、メジャーリーグの単独シーズンで打ち立てた最多安打数(262本)があります。

言うまでもなく、これらの数字は今も破られておらず、この先、別の人が破れるかどうかもちょっと怪しいくらいの偉業も含まれている様子。

どうしてこれほど日本の野球界には優れた人材が次々と登場してくるのでしょうか? 現在は、WBCの今回大会でも活躍する大谷翔平選手のようなスーパースターもいます。

アメリカで開催されるWBCの決勝戦はさすがにもう間に合いませんが、これまでに海外で開催された試合を中継で見る限り、日本人観光客らしき人たちも多く見られました。

スポーツの国際大会は絶好の旅行チャンス。これから続く各種スポーツの国際大会で、日本人を応援しに出かける予定を、今から立ててみてはいかがですか?

[参考]
Most consecutive seasons to hit a home run in a professional baseball career – Guinness World Records
Most base hits in a career – professional baseball – Guinness World Records
Most consecutive baseball games won by a pitcher – Guinness World Records
Most consecutive baseball games won by a starting pitcher in one regular season – Guinness World Records
Most consecutive regular season baseball games won by a starting pitcher – Guinness World Records
Most hits in a Major League Baseball season – Guinness World Records
Most stolen bases consecutively in a Major League Baseball season – Guinness World Records
First inside-the-park home run in All-Star baseball history – Guinness World Records
Most consecutive seasons with 200 hits in a Major League Baseball career – Guinness World Records
Most seasons with 200 hits in a Major League Baseball career – Guinness World Records

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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