【世界の美しい図書館5選】一度は訪れたい!本と建築が織りなす知のアート

Posted by: minacono

掲載日: May 6th, 2023

読書好きではなくても、興味を惹かれる美しい図書館。歴史的な建築の奥深さや、現代建築の素晴らしさが体感できる魅力的な場所がたくさんありますよね。そこで今回は「海外の美しい図書館 5選」をご紹介。ツーリストに人気のスポットから、近年オープンしたばかりの話題の図書館まで、さまざまなスタイルがラインナップしています。

アイルランド・ダブリン「トリニティ・カレッジ図書館」
トリニティカレッジ図書館
 


 

トリニティカレッジ図書館/ダブリン(アイルランド)

トリニティカレッジ図書館/ダブリン(アイルランド)
©️STLJB / Shutterstock.com

1592年に創立されたアイルランドの最高学府として知られる大学、トリニティカレッジの敷地内にある「トリニティカレッジ図書館」。アイルランドの首都ダブリンの中心にあり、アーチ状の高い天井が続く重厚な造りの図書室スペース(通称ロング・ルーム)が特に有名です。

アイルランドの国宝として知られる、8〜9世紀頃に作成された福音書の写本「ケルズの書」が貯蔵されていることでも注目されていて、図像や装飾文字が美しい「ケルズの書」を一目見ようと訪れる人の姿も。

混雑していることもあるので、訪れる際は公式サイトから事前に予約しておくのがおすすめ。30分ごとに時間を指定して予約できるようになっています。入場料は、大人1人£18.5(2023年4月現在)です。

トリニティカレッジ図書館/The Library of Trinity College Dublin
所在地:Trinity College Dublin, The University of Dublin, College Green, Dublin 2,D02 PN40 Ireland
公式サイト:https://www.visittrinity.ie/book-of-kells/

アドモント修道院図書館/アドモント(オーストリア)

アドモント修道院図書館/アドモント(オーストリア)
©️Nat S. Retsu / Shutterstock.com

オーストリア中部に位置するアルプスの麓の小さな町「アドモント」にある「アドモント修道院図書館」は、修道院の図書館として世界一の規模を誇る図書館。1776年に完成した歴史ある建物で、内装は白亜の壁に美しく彫刻された柱、天井のフレスコ画など、華やかな時代を彷彿とさせる豪華な造りに。

まるで宮殿に迷い込んだかのような、優雅な気分に浸れること間違いありません! ずらりと並ぶ本棚の一角には、階段に続く秘密の扉も。

こちらの入場料は大人1人€16.50(2023年4月現在)。予約は必要ありませんが、クリスマス時期などは休館日が長いので事前に開館日をチェックしておくことをおすすめします。

アドモント修道院図書館/Admont Abbey Library
所在地:Kirchplatz 1, 8911 Admont Austria
公式サイト:https://stiftadmont.at/en/ueber-die-stiftsbibliothek/

シュトゥットガルト市立図書館/シュトゥットガルト(ドイツ)

シュトゥットガルト市立図書館/シュトゥットガルト(ドイツ)
©️Preisler / Shutterstock.com

ドイツ南西部、自動車産業などが盛んな工業都市として知られる「シュトゥットガルト」の中央駅近くにある市立図書館。2011年に開館した比較的新しい図書館で、キューブ型の外観が特徴です。こちらの図書館は、そのスタイリッシュな内装が評判を呼んでいるんです。

5階から9階部分が吹き抜けになった開放的な空間に、各階をつなぐ階段がセンス良く配され、コンテンポラリーなムードが漂います。白で統一された配色に、間接照明が本を優しく照らすモダンなデザイン。屋上のルーフテラスも自由にアクセスでき、街を見晴らす美しい景色が楽しめますよ!

こちらの図書館は市立図書館なので無料で入館できますが、写真撮影をしたい場合は、入口で声をかけて許可をもらうことをおすすめします。

シュトゥットガルト市立図書館/Stuttgart City Library
所在地:Mailänder Platz 1, 70173 Stuttgart, Germany
公式サイト:https://www.stuttgart-tourist.de/en/a-stuttgarts-public-library

ポルトガル王室図書館/リオデジャネイロ(ブラジル)

ポルトガル王室図書館/リオデジャネイロ(ブラジル)
©️Nido Huebl / Shutterstock.com

ブラジル南東部にある港湾都市、リオデジャネイロのセントロ地区にある教会のような外観の「ポルトガル王室図書館」。内装はまるで映画に出てくるような重厚な雰囲気があり、日本では“幻想図書館”との別名も。

ブラジル独立の15年後となる1837年に政治難民としてブラジルに逃れてきたポルトガル人43人が、自国の文化を知ってもらうために設立したのがこの図書館の始まりなのだとか。1900年から一般公開されたのだそうで、ポルトガル国外ではポルトガル図書の最多の収蔵数を誇ります。

こちらの図書館内の本は一般に貸し出しをしておらず、観光スポットとして人気の場所です。貴重な本が数多く貯蔵されているので、本の周りにはロープが張られるなど厳重体制。無料で入場できますよ。

ポルトガル王室図書館/The Royal Portuguese Cabinet of Reading
所在地:R. Luís de Camões, 30 – Centro, Rio de Janeiro – RJ, 20051-020 Brazil
公式サイト:https://www.realgabinete.com.br/

天津濱海図書館/天津(中国)

天津濱海図書館/天津(中国)
©️cowardlion / Shutterstock.com

中国の首都、北京の南東約120kmに位置する港湾都市、天津にある「天津濱海図書館」は、2017年に開館した図書館。前衛的なデザインで知られるオランダの建築家集団、「MVRDV」が手がけたコンテンポラリーな建築が話題を呼んでいます。

ロビーの中央に鎮座する大きな球体のオーディトリアムは、圧倒的な存在感! 床から天井までは書架がぎっしりと並び、そこにアクセスする階段がおしゃれに配されています。図書室やラウンジエリアのほか、会議室やオフィス、コンピュータールームなどさまざまなエリアがあり、屋上にはパティオも。無料で入場可能です。

天津濱海図書館/Tianjin Binhai Library
所在地:天津市滨海新区旭升路347号
公式サイト:https://www.bhwhzx.cn/Library.aspx

[all photos by shutterstock.com]
Please do not use the photos without permission.

PROFILE

minacono

minacono ライター

日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。

日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。

SHARE

  • Facebook