与那国島のシンボル「立神岩(たちがみいわ)」
30年近くたっても謎が解明されていない「与那国島海底遺跡」
jpatokal http://wikitravel.org/en/User:Jpatokal, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
この「与那国島海底遺跡」または「与那国島海底地形」と呼ばれる場所は、1986年にダイバーによって発見されました。まるで階段のように見える壁、柱があったような穴、通路のように見える隙間などがあることから、人の手によってつくられたものなのでは、といわれているのです。しかし、自然の造形物という意見も根強く、30年近くたった今でも、謎が解明されていません。
Masahiro Kaji, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
現在、ここはダイビングで人気の「遺跡ポイント」になっています。ロマンあふれる不思議な地形を一目見ようと、国内外のダイバーがこぞって訪れているのです。12月末頃からはハンマーヘッドシャークの群れに出会える可能性も大!
古代文明の痕跡が盛りだくさん!? 「与那国島海底遺跡」ミステリー
※画像はイメージです
さて、ここからは「与那国島海底遺跡」に関するミステリーを、同遺跡の調査・研究を行ってきた、琉球大学名誉教授で海洋地質学者の木村政昭氏が唱える説を中心に一挙にご紹介します。
- 巨大な一枚岩を利用した海底遺跡の構造が、世界各地の古代文明に見られる階段ピラミッドに類似している
- 石を切り出した際の加工痕が広い範囲で見られる
- ピラミッド上部には亀を模して加工したと見られる星形の岩がある
- 構造物の一部にはかつて与那国島などで使われていた象形文字の一種「カイダ文字」に似た文様が彫り込まれている
- 構造物が沈む一帯には、城やアーチ状の門、5つの寺院、広大なスタジアムといった都市の痕跡のようなものが点在している
- 1771年4月、与那国島は40mを超える津波に襲われたことが判明しており、それがこの古代文明を破滅へ導いた
その一方で、周辺では地震活動が活発であることから、岩盤の動きにより、海底が隆起して少しずつ階段状の地形が形成されたという学者たちの説も。砂岩は直線状に割れやすいという特性があるそうです。さらに、表面の加工痕については、水中の渦や生物の活動によってつくられたとしても不思議でないとか。
とはいえ、自然の構造物を活かした人の手が加わったものである可能性も否定できません。与那国島を訪れる機会があったら、ぜひダイビングして、自分の目で確かめたいものですね。
ダイビングが難しい場合は、半潜水型海底遺跡観光船「ジャックス・ドルフィン号」に乗り込み、船の窓から海底遺跡や自然の水族館を楽しむこともできますよ。
牧歌的な光景が広がる、断崖絶壁の「東崎(あがりざき)」
与那国島で「与那国島海底遺跡」のほかに、外せないのは東端にある岬「東崎」です。断崖絶壁の先端には東埼灯台が立ち、一帯は緑の芝生が広がる牧草地になっていて、水牛やヨナグニウマが放牧されています。牧歌的な景色を眺めながら、ゆっくりと過ごしたいですね。晴れた日には、東方に西表島を望めることも!
[参考]
ニューズウィーク日本版/海に沈んだ古代文明? 沖縄の巨大海底ピラミッド、地質学者たちの議論の的に
[Photos by Shutterstock.com]
Ayami ライター
フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。
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