「世界幸福度ランキング」とは?
「世界幸福度ランキング」は、米調査会社ギャラップが全世界に対して行う世論調査のデータに基づいて、下記6項目に関する幸福度を測定、順位を決定しています。
- 社会的支援
- 1人あたりGDP
- 健康寿命
- 人生の選択の自由度
- 寛容さ
- 政治の腐敗度
世界の143カ国を対象に各国の約1,000人に「最近の生活の満足度」を0から10までの11段階で自己評価してもらって「幸福度」を測定し、直近の3年間の平均でランキングを作成。今回は2021年から2023年の結果をまとめて2024年版として発表されました。
2024年世界幸福度ランキングTOP10
- 1位 フィンランド 7.741
- 2位 デンマーク 7.583
- 3位 アイスランド 7.525
- 4位 スウェーデン 7.344
- 5位 イスラエル 7.341
- 6位 オランダ 7.319
- 7位 ノルウェー 7.302
- 8位 ルクセンブルク 7.122
- 9位 スイス 7.060
- 10位 オーストラリア 7.057
2024年の世界幸福度ランキングでは、トップ10は主にヨーロッパの国々、特に4位までは北欧諸国が占めています。
首位は7年連続となるフィンランドで、幸福度スコアは7.741でした。2位はデンマーク(スコア7.583)、3位はアイスランド(スコア7.525)、4位はスウェーデン(スコア7.344)です。この結果は、北欧諸国が高い生活水準、包括的な社会保障、均等な収入分配といった要素で他国をリードしていることを示しています。
日本は前年より4ランクダウンの51位
- 51位 日本 6.060
日本は、2023年の47位から4ランクダウンの51位でした。スコアは6.060と、引き続き先進7カ国(G7)では最下位です。
今回初めて、年齢層別のデータが公表され、日本の年齢層別の順位は下記のようになっています。
- 30歳未満 73位
- 30-44歳 63位
- 45-59歳 52位
- 60歳以上 36位
高齢になるほど幸福度が高い一方で、特に若年層の幸福度が相対的に低いことがわかります。
世界幸福度ランキングを発表している「世界幸福度報告書」では、西側諸国の若者の間で不幸せが増加している傾向にも触れています。いまは世界的に若い世代のほうが幸せを感じにくい社会となっているのかもしれません。
[出典]
World Happiness Report2024
[参考]
世界幸福度ランキング、西側諸国で若者が「不幸せ」に – BBCニュース
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