三重県桑名の名物「安永餅」とは?
江戸時代、桑名の殿様・松平楽翁公が非常時用の食料にと、乾米と焼餅を造ることを奨励したそう。それ以来、桑名では名物として焼餅が作られるように。安永餅本舗柏屋の祖先も、餅を工夫し、安永の里で、「安永餅」と名前をつけて売り出しました。
以来「安永餅」は、諸大名の参勤交代など旅の一休みのおともに、広く親しまれてきたそう。1894(明治27)、関西鉄道 桑名~四日市間が開業し、桑名駅前に本店を移しましたが、「安永餅」の作り方は昔のまま。今日まで、桑名の代表的な銘菓として多くの人々に愛されてきました。
実食!香ばしいお餅とほっくり粒あん
筆者は、今回アンテナショップ「三重テラス」で5本入りのものを購入しました。
包装紙を外すと、「安永もち」と大きくかかれた風情あるデザインのパッケージがあらわれます。
蓋を開けると、餅つきをしているイラストが描かれたリーフレットと、その下に5本の安永餅。
透明の袋に個包装され、1本ずつ入っています。
お皿に出してみました。長細く平べったい形。測ってみると、長さは14cmほどでした。
中には、粒あんがたっぷり。お餅はもちもちというよりは少しかためなのですが、薄めなので食べにくく感じることはありません。やさしい甘さのあんこと、香ばしいお餅。とてもシンプルで素朴な味わいだからこそ、ほっくりとしたあんこのおいしさが際立っています。
温めアレンジ!もちもちのお餅と熱々あんこがたまらない
ネットでみつけた、温めるアレンジも挑戦してみました。「安永餅」を、オーブントースターへ、イン。すると、みるみる膨らんできました! 数分温め、取り出します。
焼く前の平べったい形から、ふっくらと丸みを帯びた形に。
熱々なので、やけどに気を付けながら一口。ほかほかのあんこは、ねっとり感が増し、甘みも焼く前より強く感じます。お餅は、もちもち感が増し、香ばしさもありつつ柔らかな食感に。焼き立てならではのおいしさで、ほっぺが落ちそう……。
ふっくらとした粒あんと香ばしいお餅のシンプルで素朴なおいしさの通常バージョンと、熱々あんこともちもちのお餅がたまらないアレンジバージョン。あんこ好きの筆者としてはどちらも大好きで、それぞれよさがあり、甲乙つけがたいので、気になる人はぜひ食べ比べしてみてくださいね。
どこで買える?
安永餅本舗柏屋の「安永餅」は、三重県内では桑名市にある安永餅本舗柏屋のほか、大山田PA下り、御在所SA上り・下りなどでも販売されています。
三重県のお土産探しの参考にしてみてくださいね。
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[Photos By Sayaka Miyata]
Sayaka Miyata
カフェでぼーっとすることと、あてもなく散歩することと、おいしいものを探したり食べたりすることが好き。子どもが生まれてからは睡眠も好きになりました。
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