家庭系食品ロス発生量ランキングTOP10
- 1位 中国 9,164万6,213t 64kg
- 2位 インド 6,876万163t 50kg
- 3位 ナイジェリア 3,794万1,470t 189kg
- 4位 インドネシア 2,093万8,252t 77kg
- 5位 米国 1,935万9,951t 59kg
- 6位 パキスタン 1,594万7,645t 74kg
- 7位 ブラジル 1,257万8,308t 60kg
- 8位 メキシコ 1,197万9,364t 94kg
- 9位 バングラデシュ 1,061万8,233t 65kg
- 10位 エチオピア 1,032万7,236t 92kg
- 14位 日本 815万9,891t 64kg
※国名の後の数字は、年間の食品ロス発生量と1人当たりの量
年間の家庭系食品ロスの発生量が最も多い国は中国でした。食品ロス発生量は9,164万6,213tで、1人当たりの量は64kg。
その後、インド、ナイジェリア、インドネシア、米国と続きます。アジアや南米、アフリカの国が多い傾向です。
日本は14位で、食品ロス発生量は815万9,891t、1人当たりの量は64kg。全体の発生量は中国の10分の1位以下ですが、1人当たりの量は同じでした。
食品ロスの3つの問題点
食品ロスが多いと、どのような問題が起こるのでしょうか? 大きくは下記の3つが挙げられます。
- 廃棄コスト
食品ロスを含めた多くのごみを廃棄するため、ごみ処理に多額のコストがかかっています。 - 環境負荷
可燃ごみとして燃やすことで、CO2排出や焼却後の灰の埋め立て等による環境負荷が考えられます。 - 食糧不足
経済の観点では、食料を輸入に頼る一方で、多くの食料を食べずに廃棄している状況は無駄があります。人や社会への観点では、多くの食品ロスを発生させている一方で、7人に1人の子どもが貧困で食事に困っている状況です。
食品ロスの発生要因
家庭で発生する食品ロスには、主に下記の3つがあります。
- 食べ残し
食卓にのぼった食品で、食べ切られずに廃棄されたもの - 直接廃棄
賞味期限切れ等により使用・提供されず、手つかずのまま廃棄されたもの - 過剰除去
厚くむき過ぎた野菜の皮など、不可食部分を除去する際に過剰に除去された可食部分
料理をたくさん作りすぎて残してしまった。冷蔵庫やパントリーなどで保存していた食品の賞味期限が切れてしまった。ブロッコリーの芯や大根の葉など、食べられる部分を捨ててしまっていた。
このようなことは、ついついやってしまうことかもしれませんが、一人ひとりの小さなロスが日本全体で大きくなります。できることから少しずつ、食品ロス削減に取り組んでみませんか?
食品ロスを減らすためにできること
- 買い物時に「買いすぎない」
買い物前に、冷蔵庫や食品庫にある食材を確認することで、余分な買い物を避けることができます。 - 料理を作る際「作りすぎない」
食べきれる量を作ることが大切ですが、作り過ぎて残ってしまった場合も、リメイクやアレンジなどで食べきるようにしましょう。 - 外食時に「注文しすぎない」、そして「食べきる」
自分が食べられる量だけ注文することが大事ですが、そもそも小盛りメニューやハーフサイズがあるなど料理の量を選べるお店、食べきれない料理を持ち帰ることができるお店を選ぶことも、食品ロスを減らすことにつながります。
[出典]
UNEP Food Waste Index Report 2021
[参考]
今日からできる!家庭でできる食品ロス削減|政府広報オンライン
[All photos by Shutterstock.com]