【食品ロス世界ランキング】日本は14位!家庭で廃棄される食品が最も多い国は?

Posted by: TABIZINE編集部

掲載日: Apr 13th, 2024

「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず、捨てられてしまう食べ物のことです。家庭で廃棄される食品が最も多い国はどこでしょうか? 国連環境計画(UNEP)の「UNEP Food Waste Index Report 2021(食品廃棄指標報告2021)」による家庭系食品ロス量ランキングを紹介するとともに、日本の順位や食品ロスの原因と対策についてもお伝えします。

食品ロスのイメージ

家庭系食品ロス発生量ランキングTOP10

  • 1位 中国 9,164万6,213t 64kg
  • 2位 インド 6,876万163t 50kg
  • 3位 ナイジェリア 3,794万1,470t 189kg
  • 4位 インドネシア 2,093万8,252t 77kg
  • 5位 米国 1,935万9,951t 59kg
  • 6位 パキスタン 1,594万7,645t 74kg
  • 7位 ブラジル 1,257万8,308t 60kg
  • 8位 メキシコ 1,197万9,364t 94kg
  • 9位 バングラデシュ 1,061万8,233t 65kg
  • 10位 エチオピア 1,032万7,236t 92kg
  •  

  • 14位 日本 815万9,891t 64kg

※国名の後の数字は、年間の食品ロス発生量と1人当たりの量

年間の家庭系食品ロスの発生量が最も多い国は中国でした。食品ロス発生量は9,164万6,213tで、1人当たりの量は64kg。

その後、インド、ナイジェリア、インドネシア、米国と続きます。アジアや南米、アフリカの国が多い傾向です。

日本は14位で、食品ロス発生量は815万9,891t、1人当たりの量は64kg。全体の発生量は中国の10分の1位以下ですが、1人当たりの量は同じでした。

食品ロスの3つの問題点

野菜の皮を剥く人のイメージ
食品ロスが多いと、どのような問題が起こるのでしょうか? 大きくは下記の3つが挙げられます。

  • 廃棄コスト
    食品ロスを含めた多くのごみを廃棄するため、ごみ処理に多額のコストがかかっています。
  • 環境負荷
    可燃ごみとして燃やすことで、CO2排出や焼却後の灰の埋め立て等による環境負荷が考えられます。
  • 食糧不足
    経済の観点では、食料を輸入に頼る一方で、多くの食料を食べずに廃棄している状況は無駄があります。人や社会への観点では、多くの食品ロスを発生させている一方で、7人に1人の子どもが貧困で食事に困っている状況です。

食品ロスの発生要因

ゴミ焼却場
家庭で発生する食品ロスには、主に下記の3つがあります。

  • 食べ残し
    食卓にのぼった食品で、食べ切られずに廃棄されたもの
  • 直接廃棄
    賞味期限切れ等により使用・提供されず、手つかずのまま廃棄されたもの
  • 過剰除去
    厚くむき過ぎた野菜の皮など、不可食部分を除去する際に過剰に除去された可食部分

料理をたくさん作りすぎて残してしまった。冷蔵庫やパントリーなどで保存していた食品の賞味期限が切れてしまった。ブロッコリーの芯や大根の葉など、食べられる部分を捨ててしまっていた。

このようなことは、ついついやってしまうことかもしれませんが、一人ひとりの小さなロスが日本全体で大きくなります。できることから少しずつ、食品ロス削減に取り組んでみませんか?

食品ロスを減らすためにできること

完食のイメージ

  • 買い物時に「買いすぎない」
    買い物前に、冷蔵庫や食品庫にある食材を確認することで、余分な買い物を避けることができます。
  • 料理を作る際「作りすぎない」
    食べきれる量を作ることが大切ですが、作り過ぎて残ってしまった場合も、リメイクやアレンジなどで食べきるようにしましょう。
  • 外食時に「注文しすぎない」、そして「食べきる」
    自分が食べられる量だけ注文することが大事ですが、そもそも小盛りメニューやハーフサイズがあるなど料理の量を選べるお店、食べきれない料理を持ち帰ることができるお店を選ぶことも、食品ロスを減らすことにつながります。

[出典]
UNEP Food Waste Index Report 2021

[参考]
今日からできる!家庭でできる食品ロス削減|政府広報オンライン

消費者向け情報 | 食品ロスポータルサイト

[All photos by Shutterstock.com]

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