【温泉大国・ハンガリーでビール風呂を初体験！】ブダペスト「セーチェーニ温泉」で酒豪の夢叶う！？

温泉大国・ハンガリーの多様なお風呂

訪れたのは、東欧に位置するハンガリー。首都・ブダペストは夜景で有名です。実はハンガリー、日本に負けないほどの温泉大国で、約100以上の地域に400を越える温泉施設があると言われています。

歴史は古く、2000年以上前から現地のみなさんに愛されている習慣はなんだか日本と通じるものを感じます。そんなハンガリーの首都・ブダペストで人気の温泉が「セーチェーニ温泉」。街からのアクセスも便利で、観光地としても人気を博しています。

一見、プールのように見えますがちゃんと温水。ただ日本の温泉とは異なり、地熱で温めているので比較的ぬるめです。屋外だけでなく、中には温度や好みにあわせた多種多様なお風呂があります。その一角にひっそりとあったのがbeer spa。そうビール風呂です。

ビール風呂の門戸をたたく！

ハンガリーの温泉は水着着用で入るスタイル。水着を持参し、伺うと空き状況の確認です。ピークシーズンではなかったのですぐ入れましたが、大人数で参加する場合はあらかじめ予約がおすすめ。

45分制で、1人でバスタブに入るか、2人でバスタブに入るかで値段が異なります。1人の場合は47ユーロ。2人の場合は87ユーロでした。現地通貨（フォリント）で支払うとお安い場合もあります。

水着を着てスタッフに連れられると、樽がバスタブ！ あの飲むビールがお風呂なのか！？ とそわそわしていると、係の人から桶を差し出されます。

「小麦酵母、モルト、ホップというビールを作るのに必要な材料をお風呂に入れます。これがビール風呂です」
なるほど！ 飲むビールを入れるわけではなく、ビールを作り出す成分（ビール酵母）をお湯に入れるとのことです。実はこれらの成分は、髪や肌に栄養と水分を与えツルツルにしてくれるとのこと。好みの温度でお湯をためてもらい、それらの成分を混ぜたら、いざ入浴スタート。

ビール風呂のお楽しみは、ビール飲み放題！

実際に入浴するとホップのザラっと質感が肌に感じながら、肌全体がじわーっと温かくなる感覚です。飲むビールを湯船に実際入れたらベトベトするはずなので、この形が好ましいはず。そして、お楽しみの飲むビールももちろんあります！

なんと湯船の横にビールサーバーがあり、45分間セルフで注ぎたい放題！つまりビール風呂に入浴しながら、ビールが飲み放題という飲兵衛さんの欲望を叶えてくれるのです。

お風呂で好きなだけビールを飲めるなんて、幸せすぎる……！ 1人でしたが黙々と飲み、お湯に入れたビール酵母の成分と、アルコールと両方で体の芯を温めていきます。ビールだけでなく、付け合わせのプレッツェルもいただけるのでぐびぐびとビールを飲み進められますよ。

ちなみに、バスタブは樽でできているので追い炊き機能はもちろんありません。少し冷えてきたら自分でお湯を足して温めることができます。

45分経ったらスタッフから声をかけられて終了。肌についた入浴剤は、シャワーをお借りして落とすことができますが、落とさない方が肌にはよいそうです。

別料金にはなりますが、そのままセーチェーニ温泉に行ってもよし、ビールスパのみで終わらせてもよし。とにかくたくさんビールを飲んだので私はお昼をこれで済ませてしまいました（笑）。

実は、ビール大国・チェコやベルギーにも同じ系列のサービスが提供されています。しかし温泉大国・ハンガリーだからこそ、水着を持参して体験したくなるサービスだなと思いました。気になる方はぜひお試しください！

©︎Keiko Morota

PROFILE

もろたけいこ

Keiko Morota ライター／テレビプロデューサー

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。