サウジアラビアに入国するには?
”世界最強のパスポート”と呼び名高い日本のパスポート。しかし、サウジアラビアに入国するにはe-Visaの取得がマストです。とはいえ、取るのは簡単! 他の国同様、パスポート情報、滞在期間を申請し、費用を支払うのみ。費用は406リヤル(16,000円ほど)とお高いので、ちょっと立ち寄るよりはガッツリ旅行するのが好ましいかなと個人的には感じました。
https://visa.visitsaudi.com
サウジアラビアでの女性の服装は?
非ムスリムへ門戸を開いたものの、イスラム教の厳しい国。外国人旅行客が外資系のホテルに宿泊してもアルコールの提供がなく、アルコールを飲むことはほとんど不可能に近い環境です(ホテルのバーにはカクテルやビールの表記はありますが、ノンアルコール!)
他にも気になるのは女性の装い。厳しいイスラム教国では、髪の毛を隠す、肌の露出を隠すことが求められます。筆者は以前他の国で購入したアバヤ(黒のケープ)を持参。1枚持っていると、肌の露出を隠せるだけでなく、日よけにも便利です。現地で購入しても問題ありません。
しかし、黒のアバヤは無難ですが、かつてイスラム圏の旅行先で写真を撮ったときに、友人から「千と千尋の神隠し」のカオナシによく似ていると筆者は言われて、どこか悲しかったように、アバヤもおしゃれなものが販売されています。ぜひ、黒だけでない刺繍などが入ったアバヤを購入するのがおすすめ。そして髪の毛を隠すヒジャブも黒でなく、色付きの布にするとカオナシ感は軽減されます。
筆者が訪れた9月はまだ「夏」と呼ばれ、夜10時でも気温が35度を超えるなど、肌の露出をなしにしろと言われても熱中症になってしまうほどの気温と湿気。そんなときに選ぶ服のコツは……
- 長いスカートあるいは布が足にまとわりつかないワイドパンツ
- 鎖骨が出ない首つまりの半そでTシャツを
選ぶだけで問題なし! その上にアバヤを着ていれば一応は肌の露出は隠れていますし、腕の露出ぐらいは外国人なら許容される印象がありました。
サウジアラビアの治安・安全面は?
あくまで現地を訪れた筆者の意見ですが、イスラム教の厳しい国ほど、治安は好ましい印象があります。それは、
- 喜捨がある(富める者が貧しい者を助ける習慣)
- お酒を飲まないこと(つまり、酔っ払いがいない)
が大きく影響しているのでは? と感じています。貧しい者を救う習慣があるので、物乞いや強盗が少ない印象です(少しはいますが、圧倒的に他の国よりは少ないです)。また酔っ払いがいないことで、感情と行動が制御できない人が減るだけでこんなに安全を感じるのか! と発見でした。
サウジアラビアで現金はどれくらい必要?お金の準備
使用される通貨は、サウジアラビアリヤルです。必要となる場は、マーケットなどの小売店、タクシーです。しかし、主要都市の大きいスーク(マーケット)では少額のものでなければクレジットカード決済が可能でした。またリヤルと米ドルは固定為替(1ドル=3.75リヤル)のため、米ドルを代わりに使用することもできます。筆者は、クレジットカードのキャッシングで8,000円をリヤルで引き出しましたが、1週間の滞在で最後少し余った形でした。
夜寝ない国!?サウジアラビア
サウジアラビアは、中東の中でも50度を超えたりと灼熱になることも。日中は出歩かず、気温が下がった朝、あるいは夜が活動時間ともいえるほど。それもあり、サウジアラビアの夜は長い! 逆に中休みとして、お昼から夕方5時までお店も閉まっていることも多く、要注意。行きたいお店や観光地はよく確認しておきましょう。
サウジアラビアの移動は?配車アプリなど準備すべきもの
車社会のサウジアラビアで重要なのが、配車アプリの導入! ホテル代の次にお金を費やしたのが、悲しいかなタクシー代。それほどサウジアラビアは車社会で、バスなどもかゆいところに手が届くような近距離の移動においては発達していませんでした。
そこで導入すべきアプリが
です。
1つだけでもいいのですが、Uberを使用していてドライバーがつかまらないことも多いので、現地ユーザーで使われているCareemも併用するのがおすすめです。筆者は日本国内でCareemをダウンロード、設定してから渡航しました。時には2つのアプリを使って料金が安いほうで配車などをしていました。
メッカへの道!サウジアラビアの高速鉄道に関して
ハラマイン高速鉄道とは?
イスラム教の聖地・メッカ。イスラム教徒ではないと入れないその地ですが、非ムスリムにも門戸が開かれた聖地・メディナとメッカをつなぐ、ハラマイン高速鉄道に乗ることで、聖地巡礼を目指す人々の雰囲気を感じることができます。
それだけでなく、サウジアラビアのゴールデントライアングルと呼ばれる観光ルートがあり、首都・リヤド、聖地・メディナ、第2の都市・ジェッダ をつないだものを指します。メディナからメッカをつなぐ間に、サウジアラビア第2の都市・ジェッダがあり、高速鉄道の停車駅でもあるため、観光の移動でも私たち観光客は使用する可能性が高いのです。
https://sar.hhr.sa/timetable
高速鉄道は、新幹線みたいなもので時速300kmのスピードを出すことも。列車はスペインの高速鉄道・Refeと同じものを採用しています。メディナからジェッダは371km離れていますが、最も早い場合、1時間41分で到着! とても便利な電車です。一方でメッカ巡礼の足にもなっているので人気が高く、直前だと席がないことも! 早めに予約がおすすめです。
ハラマイン高速鉄道のチケット購入方法は?
購入は駅かオンラインで可能です。しかし、前述したように早めの予約が好ましいので出発前にオンラインでの購入しましょう。予約は簡単。乗る場所と行き先を選択すると表示される時刻表から、乗りたい電車の席をクリック。座席表から空いている席を選ぶだけでOKです。
しかし、筆者は決済で手こずり、どんどん席が減っていく焦りも……。電波を変えても、PCを変えてもつながらない。そんな方は、スマートフォンのアプリをダウンロードして試してみてください! アプリだとスムーズに決済が可能でした。
https://apps.apple.com/jp/app/hhr-train/id1533264335
ハラマイン高速鉄道の注意点は荷物!
駅では、チケットをWチェックされます。メッカへの道は意外と厳格です。さらにハラマイン高速鉄道では荷物の大きさと重さ(重さ25kg、縦65x高さ55x横35cm)に規制があります。
筆者の愛用スーツケースは預け入れ荷物ではOKでしたが、ハラマイン鉄道の規則だと微妙にオーバー。そんな人は止められて駅から駅へ別送を言い渡されます。別送になっても間に合うスケジュールかな、とドキドキでしたが、駅に到着してみてびっくり。筆者より大きいスーツケースを持つ巡礼者が多数! そのときのさじ加減なのかもしれません。別送になったら、別送でとざっくり構えておくとよいかもしれません。(先に旅した方のブログを見る限り、大荷物の人が目立たないことが大事なようです)
https://sar.hhr.sa/web/portal/travel/guidelines/baggage#
ハラマイン高速鉄道で食堂車を楽しもう!
座席は全席指定席で、1等車と2等車があります。筆者は2等車に乗りましたが快適でした。さらにうれしいのが、食堂車がついていること! どんな食堂車なのか? 見物に行くと、機内食のようなプレートも販売! 他にもサフランやスパイスを入れて飲むサウジコーヒーやクッキーなどお菓子もあり、ちょっと小腹がすいた時に最適です。席で食べるのも旅情溢れるものですが、バーカウンタースタイルの食堂車で周囲の人とおしゃべりする時間も楽しいのでおすすめです。
以上、サウジアラビアで旅行する前のハウツー・準備編でした。参考になれば幸いです!
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
©︎Keiko Morota