【南イタリアの人気スポット】火山灰に埋もれた古代都市「ポンペイ」&ナポリ湾のリゾート島「カプリ島」

Posted by: 北島幸司

掲載日: Dec 6th, 2024

イタリア南部のに位置するポンペイは、紀元79年ベスビオ山の噴火によって火山灰に埋もれた古代都市です。日本では弥生時代にあたる約2000年前、この街は海に面した港町としてワインやオリーブオイルの貿易で賑わう大都市でした。南イタリアツアーに参加した際、そんなポンペイとカプリ島に訪れた記録をご紹介します。

ポンペイ遺跡の広場フォロから見学が始まります

火山灰によって滅びた古代都市「ポンペイ」

整然とした街の区画と水はけの悪い道を渡る横断歩道
かつてのベスビオ山の噴火によって火山灰に埋もれた古代都市ポンペイ。ワインやオリーブオイルの貿易が盛んで賑わっていた大都市でしたが、3日間降り続いた火山灰によって多くの人々の生活が終わりを迎えたのです。

古代都市を歩く

観客席から舞台を見る
参加したツアーはアポロ神殿を控えるフォロ(広場)からスタート。

静かで広大な空間に佇むと、古代の眺めとその光景が脳裏をよぎるかのよう。 遠方にはベスビオ山のを望むことができ、距離感が現実のものとして感じられました。

5,000人収容の大劇場では、その荘厳な造りから、当時の人々がここでどのように優雅に観劇していたのか想像できます。自然の風を感じながらの観劇も良いものです。

浴場の中です
ポンペイは当時、世界でも有数の大都市でした。街中には浴場、水洗トイレ、水飲み場など、都市生活を支える設備の形跡がちらほら。

スタビアーネ浴場はポンペイ最古であり最大の浴場。内部装飾が豪華で、この浴場でどのくらいの人々が湯浴みをしたのか想いが巡ります。

ルパナールの方角を示すサインを教えるガイドさん
またポンペイは娯楽にあふれた街で、大劇場やルパナールという娼婦の館などが整備されていたとのこと。写真は娼婦の館がどの方角にあるかを示す印。

火山灰に埋もれていたにより当時の情景を色濃く残す古代都市「ポンペイ」。街並みはもちろん、噴火によって高温ガス死で亡くなった人の姿をとどめる石膏像も見どころです。

ナポリ湾に浮かぶリゾート地カプリ島の見どころ

フニクリを下車した展望台からカプリ島の眺め
ポンペイを散策したあと、ナポリから高速船に乗船してカプリ島へ。ナポリ湾に浮かぶカプリ島は人口約1.5万人が住む小さな島で、美しい自然と富裕層の別荘が建つリゾート地。港から所要時間は1~1時間半ほどでアクセスできます。

アウグスト庭園

アウグスト庭園からの眺め
1918年に完成したという小さな緑の宝石こと「アウグスト庭園」。花の咲くテラスがあり、海の方角には見事なカーブを描く道路が見え、トゥオーロ山、ティベリオ山、サンミケーレ山とともにサン ジャコモ修道院を一望できる場所にあります。

高級感のあるショップの数々

カプリウォッチの店頭で
カプリ島は高級ブランド「リクイド アート システム」や、現地の工芸品として誕生した「カプリウォッチ」などが立ち並ぶストリートがあります。

洗練され高級感のある商品がショーケースに並ぶ光景はまるでアートのよう。趣のある街と相まってとても素敵です。これはイタリアならでは光景。

ここでイタリア土産を買い求めるのもいいでしょう。

青の洞窟

カプリ島に向かう船
カプリ島を代表する観光スポットである「青の洞窟」ですが、筆者が訪れた際にはツアーの小型船は運航していませんでした。

ベストシーズンは波のおだやかな6~8月ごろとのこと。絶対に青の洞窟を見たいのであれば、シーズンを狙っていきましょう。

旅の終わりに

ポンペイの歴史に触れ、カプリ島の美しい景色と美味しい料理を堪能した今回の旅は、忘れられない思い出となりました。次回は季節を変えて遺跡の発掘品を系統だてて収蔵する「ポンペイ国立考古学博物館」と、青の洞窟にもぜひ訪れてみたいと思います。

[Photo by 北島幸司]

PROFILE

北島幸司

tabi240805 航空ジャーナリスト

航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅について寄稿する航空マニアな航空ジャーナリスト。 現在は航空部品メーカーで顧問業のかたわら執筆しています。航空コンサルタントとして事業も開始。航空ジャーナリスト協会に所属しています。

【キャッチフレーズ】
飛んでいれば満足

航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅について寄稿する航空マニアな航空ジャーナリスト。 現在は航空部品メーカーで顧問業のかたわら執筆しています。航空コンサルタントとして事業も開始。航空ジャーナリスト協会に所属しています。

【キャッチフレーズ】
飛んでいれば満足

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