“中国のハワイ”海南島とは?
海南島は中国最南端の海南省に位置する、九州と同程度の面積を誇る島です。
年間平均気温20℃を超える温暖な気候で、沿岸部はビーチやリゾート、内陸は熱帯雨林の原生林が広がっています。海南島のオンシーズンは冬。中国各地の極寒地から訪れる人々のほか、近隣の韓国をはじめとした諸外国の観光客で大いに賑わいます。
島内で特に人気のスポットは北部の「海口」と南部のリゾート地「三亜」で、それぞれに違った景色や魅力があり、目的によって様々な楽しみ方で過ごすことができます。
騎楼建築が生み出す独特の街並み
北部「海口」では、悠久の歴史を感じられる街並みが見どころの一つ。「海口騎楼老街」と呼ばれるこの地区は、19世紀から20世紀初頭にかけて発展した商業街であり、中国と東南アジア、さらにはヨーロッパの建築様式が融合した独特な景観が特徴です。
海南省の無形文化遺産ミュージアムとして開かれている「海南YIYO無形遺産芸術館」では、工芸品の展示のみならず制作体験も行うことができます。
製作体験は、6つのパーツを組み立てる「椰子彫刻の香炉作り体験」88元(約1,900円)や、「石板の拓印体験」38元(約800円)などが用意されています。見るだけでなく手を動かすことで、その地域の文化に触れられるのは現地ならでは醍醐味です。持ち帰りも可能ですので、思い出としてもピッタリです。
海口でランチを取るのであれば「琼菜坊」がおすすめのお店の一つです。海鮮料理がおいしいお店で、メインで注文した「牡蠣ニンニク香蒸料理」138元(約3,000円)(※)は、大ぶりで肉厚な牡蠣とニンニクのパンチの相性が抜群の一皿! ここまでの大きさの牡蠣を国内で食べることを考えると、コスパもいいように感じます。
※訪問時の時価
世界的ゴルフコースを有する「ミッションヒルズ・リゾート海口」
歴史と文化が息づく騎楼老街と並び、海口の観光スポットとして挙げられるのが、「ミッションヒルズ・リゾート海口」です。20平方キロメートル以上を誇る敷地では、総合スポーツセンターと言っても差し替えのないほどに、バスケットボールやテニスなど、あらゆるスポーツを体験することができます。
世界最大級のゴルフ場内にある「ブラックストーン コース」は、アジアで最高のチャンピオンシップコースに選ばれており、密林の植物や広大な湖や湿地の印象的な風景の中を縫うように広がる壮大なコースです。
また全体では、18ホールの異なる10コース計180ホールを備えたゴルフコースが広がっています。
天然の火山岩を活かした地形が特徴的であり、ここでしか体験できないユニークな環境でプレイすることができます。わざわざ日本から出掛けてもプレイしたい場所です。一般プレイフィーは2,000元(約42,000円)です。
ラグジュアリーな滞在ができる贅沢なホテル
ミッションヒルズ・リゾート海口は、世界的なラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン」と提携しており、敷地内には「ザ・リッツ・カールトン海口」があります。
洗練されたデザインとホスピタリティが用意されており、ゴルフを満喫したあとは、スパやプールで心ゆくまでリラックスできます。
市内中心街に鎮座する「ソフィテル海口(Sofitel Haikou)」は、洗練された欧州の香りが館内に漂うホテルです。
客室にはドイツのビレロイ&ボッホの浴槽のほか、海外では数少ないウォシュレット付きのトイレもあります。多くの人々で賑わうビュッフェが有名な施設内のレストランもおすすめです。

ホテルのテラスから眺められる夜景
海口湾に面したホテル「インターコンチネンタル海口シービュー」は、立地から低層階でも目前に広がる海の景色を堪能できます。11階のチャーグリル&スカイバーにて、開放されたテラスで海の風を感じながら飲食することもできます。
歴史とリゾートが共存する海口
騎楼老街歴史地区では海南島の歴史と文化に触れ、ミッションヒルズリゾート海口では世界的なリゾート施設を満喫することができます。伝統とモダンが融合したこの地で、文化探訪とリゾートライフを同時に楽しんでみてはいかがでしょうか。
[Photo by 北島幸司]
[取材協力]
中国駐東京観光代表処:https://www.cnto-tokyo.jp/
中国駐東京観光代表処:https://www.cnta-osaka.jp/
海南省旅行文化広電体育庁:http://jp.explorehainan.com/
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