神奈川県が発祥!観光におすすめのスポットも
すき家
すき家は、ゼンショーグループを代表するブランドです。ゼンショーは1982年6月、神奈川県横浜市鶴見区で創業。同年11月にすき家1号店(生麦駅前店)をオープンしました。「すき家」という名前は、明治時代に横浜で食べられるようになった「すき焼き」に由来し、さらに「多くの人に好きになってもらいたい」という思いも込められているそうです。現在、すき家は国内約2,000店舗、海外667店舗まで拡大し、2022年には創業40周年を迎えました。
1号店は現存しませんが、すき家の前身である弁当店「ランチボックス」の建物は残っています。生麦駅近くを訪れる際には、ゼンショーの創業地をチェックしてみてください。
神奈川県横浜市鶴見区生麦3-9-9
ナポリタン

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実は「スパゲッティ ナポリタン」は、横浜市中区山下町に位置する「ホテルニューグランド」が発祥です。同ホテルの2代目総料理長である入江茂忠氏が接収時代に米軍の食事として提供されていた、茹でたスパゲッティに塩・胡椒・トマトケチャップを合わせた料理から着想を得て誕生。その後、全国へ広がりました。
ホテルニューグランドの本館1階「ザ・カフェ」では、当初の味を楽しむことができます。トマトケチャップの代わりに生のトマトを使用したソースは甘さ控えめで、上品な味わい。また「シーフードドリア」「プリン ア ラ モード」もホテルニューグランド発祥のメニューとして人気です。
ビール醸造所

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日本で初めてビールの醸造所が造られたのは、1869年のこと。居留外国人のローゼンフェルト氏により、横浜山手46番地に「ジャパン・ヨコハマ・ブルワリー」が開設されました。しかし、数年で廃業。1870年に、アメリカ人のウィリアム・コープランド氏が山手の天沼にビール醸造所「スプリングバレー・ブルワリー」を建設し、本格的なビールの醸造・販売を開始しました。その後、麒麟麦酒株式会社の前身となる「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」へと引き継がれ、1888年に「キリンビール」が発売されたのです。
「ジャパン・ヨコハマ・ブルワリー」の跡地は、現在「横浜市立北方小学校」や「キリン園公園」のある一帯。キリン園公園には「麒麟麦酒開源記念碑」が建っています。こちらの公園を散策したあとに、キリンビールを飲むのも、また一興です。
神奈川県横浜市中区千代崎町1-25-3
アイスクリーム

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1869年、横浜・馬車道で町田房蔵氏が「氷水屋」を開業し、日本初のアイスクリーム「あいすくりん」を販売しました。「あいすくりん」は牛乳・卵・砂糖を主な原料とし、現在のアイスクリームよりもさっぱりとした味だったそうです。
現在、馬車道には日本アイスクリーム協会が寄贈した「太陽の母子像」が設置され、アイスクリーム発祥の地として親しまれています。残念ながら、「あいすくりん」を味わうことはできませんが、その風味をイメージして作ったという「横濱馬車道あいす」は「タカナシミルクWEB SHOP」で購入可能ですよ。
神奈川県横浜市中区常盤町4-47
新聞

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日本初の民間邦字紙である「海外新聞」は、1864年ジョセフ・ヒコ(日本名・浜田彦蔵)氏により、横浜で発刊されました。当時、幕府内では外国語新聞の翻訳が回覧されていましたが、一般の日本人を対象にした新聞はこれが初めてです。ジョセフ・ヒコ氏の自伝によると、多くの日本人が海外のニュースを求めていたものの、政府と法律の影響で海外新聞の購読を恐れており、仕方なく大部分を無料配布したのだとか。
横浜中華街の関帝廟通りには「日本国新聞発祥之地」の石碑が建っています。ここで、日本初の日本語の新聞が作られたのです。横浜中華街を訪れる際は、ぜひこの石碑も確認してみてください。また横浜には日本初の日刊新聞「横浜毎日新聞」の発祥を示す碑もあります。
神奈川県横浜市中区山下町166-6
消防車・救急車

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消防車は、外国人居留地消防が、イギリス製のガソリンポンプ自動車を輸入し、薩摩町消防組(現・横浜市中区)に配置したのが始まりです。諸説ありますが、これが日本初の消防車といわれているそう。さらに、横浜は救急発祥の地でもあり、1933年に日本初となるアメリカ製キャディラックの救急車が配置されました。
日本の近代消防救急のゆかりの地として有名なのが、1893年に建造された「旧居留地消防隊地下貯水槽」の遺構です。この貯水槽は、1972年まで防火水槽として使われていました。今は、取水口であった部分にガラス窓が設置されており、内部の様子を見ることも可能です。
神奈川県横浜市中区日本大通18
ヨット

葉山アリーナ
三浦半島の相模湾側に位置する「葉山港」は、日本ヨット発祥の地です。1912年、慶應義塾の水泳部が伴走用の備品として作ったヨットを森戸沖で帆走させたのが始まりといわれています。昭和39年の東京オリンピックでは、葉山港がヨット競技のサブ会場に。
葉山港の入口には「日本ヨット発祥の地」と彫られたセール型の石碑があります。50校近くの大学が参加するレースも開催。日本のヨットの歴史に触れたいなら、ぜひ訪れたいスポットです。
神奈川発祥のものは、外国から伝わった文化や製品が多い
神奈川県は、1859年に横浜港が開港したことを契機に外国文化の流入拠点となりました。それにより、西洋文化をもとにした、日本初となるフードメニューや技術、文化が多いのです。
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