【実はソレ栃木が発祥!】鉄道旅行に欠かせない「駅弁」やカインズなど!各スポットの観光情報も紹介

Posted by: あやみ

掲載日: Mar 31st, 2025

日本各地にはさまざまなはじまりの場所、つまりは発祥の地が点在しています。それらは私たちが普段よく目にするものだけでなく、その地域ならではのユニークなものまでがあり、人によってはその始まりの地を、聖地として訪れる人もいるのだとか。そんな都道府県各地のはじまりを紹介する本連載、今回は栃木の発祥をご紹介します。

栃木 空撮

栃木県が発祥!観光におすすめのスポットも

駅弁

駅弁

※画像はイメージです

駅弁の発祥には諸説ありますが、一般的には日本鉄道(当時の私鉄)の宇都宮駅が起源とされています。1885年の宇都宮駅開業時、旅館「白木屋」の斉藤嘉平氏が「梅入りおにぎり2個とたくあん2切れ」を竹皮に包み、5銭で販売した記録が残っているのです。

戦前から、栃木県は宇都宮のほか、小山、黒磯、日光などに駅弁業者が集中し、「駅弁王国」とも呼ばれていました。その背景には、宇都宮に旧陸軍第14師団などが置かれていたことが関係。各地から集まる兵士に供給する「軍弁」を手がける業者が多かったのです。戦後になると、東北から東京へ出稼ぎに向かう人々が宇都宮の駅弁を求めるようになったといいます。

残念ながら、駅弁発祥とされる旅館「白木屋」は現存しません。しかし、宇都宮駅前にある1893年創業の老舗弁当店「松廼家」の屋上には「駅弁発祥の地 宇都宮」という看板が掲げられ、今もその歴史を伝えています。

松廼家
栃木県宇都宮市川向町1-23
公式HP:http://www.ekiben.or.jp/matsunoya/

カインズ

カインズ

カインズは、「いせや」(現・ベイシア)がルーツ。1978年にカインズの前身となる「いせやホームセンター1号店(栃木店)」が開店しました。1989年に株式会社いせやからカインズが分社・独立して設立。1994年「スーパーホームセンター第1号店」がオープンしたことを皮切りに、店舗の大型化、売場の専門化などを進めていきました。2025年3月現在、全国のカインズの店舗数は、258店舗です。

「いせやホームセンター1号店」は現存しませんが、「スーパーホームセンター第1号店」は、2007年に新たな旗艦店「カインズ伊勢崎店」として、同じ伊勢崎市宮子町に移転オープン。旧伊勢崎店の各専門館がワンフロア化され、より買い物しやすくなっています。

カインズ伊勢崎店
群馬県伊勢崎市宮子町3200
公式HP:https://map.cainz.com/detail/760/

レモン牛乳


栃木県民に愛され続けている「レモン牛乳」は、宇都宮市の老舗製乳メーカー・関東牛乳が開発し、戦後まもなくに商品化したものです。発売当初は「関東レモン牛乳」という名称でした。甘いものが貴重な時代、子どもにとっては特別な日の給食などで味わえる贅沢品だったそうです。以後、懐かしい栃木の味として長年にわたり親しまれてきました。

ところが、2004年に関東牛乳は廃業。レモン牛乳はその姿を消し、「慣れ親しんだ味がなくなるのは寂しい」という多くの声が寄せられたため、翌年、栃木乳業が製造法を受け継ぎ、「関東・栃木レモン」として復活。復活後もその人気は衰えず、いまや全国に知られるご当地ドリンクに!

2016年、レモン牛乳の製造工場の敷地内に直売所を設置。こちらではレモン牛乳はもちろん、イチゴ牛乳やコーヒー牛乳、Tシャツやキーホルダーといったオリジナルグッズも販売しています。

栃木乳業本社・工場
栃木県栃木市大平町川連432
公式HP:https://www.tochigimilk.co.jp/

コジマ

コジマ

1955年、宇都宮市で小島勝平氏が「小島電気商会」を創業。1963年に「株式会社小島電機」として法人化し、多店舗展開を進め、1989年には100店舗を達成しました。1993年には「株式会社コジマ」へと社名変更。しかし、家電量販業界の競争激化により、2012年に「株式会社ビックカメラ」の傘下へ。その後、2016年には「コジマ×ビックカメラ」ブランドの店舗が100店舗に達し、2018年からは酒類販売もスタートしています。

コジマ×ビックカメラ 有明ガーデン店は、湾岸エリア最大級の売り場面積を誇ります。商品のラインナップや展示品などが豊富。さまざまな製品のサイズ感や重さ、使い心地を比較できます。

コジマ×ビックカメラ 有明ガーデン店
東京都江東区有明2-1-8 ガーデン ショッピングシティ3階
公式HP:http://shopinfo.kojima.net/b/kojima_s/info/1343/

フタバ食品

フタバ サクレ

かき氷「サクレ」でお馴染みのフタバ食品株式会社は、宇都宮市発祥。1945年に「栃木食糧品工業有限会社」として設立され、冷菓工場を開設。1951年には厚生省令第58号の認可を受け、本格的なアイスクリーム生産を開始しました。1963年には「双葉食品興業株式会社」と合併し、社名を現在の「フタバ食品株式会社」に変更。中華まんじゅうの製造も手がけ、2011年には宇都宮で餃子店「豚嘻嘻(とんきっき)」をオープンしました。

「豚嘻嘻」は2015年に、餃子通り入口(宇都宮表参道スクエア側)へ移転し、現在に至ります。新鮮なレタスを巻いて食べる、ジューシーな豚バラ肉餃子は必食です。フタバ食品の大人気アイス「サクレ」も販売しています。

豚嘻嘻 本店
〒320-0026 栃木県宇都宮市馬場通り4丁目2−3
公式HP:https://www.futabafoods.co.jp/

元気寿司

元気寿司

※画像はイメージです

1968年、東武宇都宮駅前に1号店を出店。1979年に「元禄商事株式会社」を設立し、1990年には「元気寿司株式会社」へ商号変更。新ブランド「元気寿司」として営業を開始しました。1993年にはハワイに海外1号店をオープンし、その後シンガポール、香港、マレーシア、台湾、タイ、クウェートなどへ展開。今や世界に広がる日本食ブランドとなっています。

宇都宮の1号店「東武店」は現在も営業中。リーズナブルな価格で、新鮮なネタが楽しめるのが魅力です。宇都宮を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

元気寿司 東武店
栃木県宇都宮市江野町6-7
公式HP:https://www.genkisushi.co.jp/search/map.php?id=112

フライフィッシング

フライフィッシング

栃木県の日光にある湯ノ湖と湯川は、日本におけるフライフィッシングの発祥地とされています。1902年、イギリス人外交官ハロルド・パーレット氏が、イギリス人貿易商トーマス・グラバー氏の指揮のもと、日本で初めてカワマスの稚魚を放流。その後も放流が続けられ、湯川には自然繁殖した野生のカワマスが生息するようになりました。

「さかなと森の観察園」には、1956年にパーレット氏の息子が建立した記念碑と、「河鱒増養殖 発祥の地」の石碑があり、フライフィッシングの歴史に触れることができます。

さかなと森の観察園
栃木県日光市中宮祠2482-3
公式HP:https://www.fra.go.jp/nikko/

栃木には気になる始まりが多数存在!

栃木県には宇都宮を中心に、多種多様な始まりが存在します。旅行や出張ついでに、惹かれる“始まり”を訪ねるのも楽しそうですね。

[Photos by PIXTA]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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