1位:京都府(48.0%)

金閣寺
全国トップに輝いたのは、やはり“千年の都”京都。清水寺や金閣寺、嵐山、伏見稲荷、祇園といった、今や世界的に知られる名所に加え、無数の神社仏閣や町家など、歴史と文化が生活に溶け込んでいます。約半数の府民が「うちの県(府)には名所が多い!」と胸を張るのも納得です。修学旅行先の王道でありながら、何度訪れても新たな発見がある、まさに“生きた文化遺産”といえるでしょう。
2位:奈良県(38.0%)

東大寺の大仏
奈良もまた、歴史の重みでは京都に引けを取りません。東大寺の大仏や法隆寺の五重塔、春日大社や興福寺など、日本の仏教文化や古代国家の礎が築かれた地です。県内には飛鳥や吉野といった歴史的エリアも広がり、訪れると歴史そのものの中を歩いているような感覚に! 県民の意識に“日本の原点”という自負が息づいているのかもしれません。
3位:長崎県(34.0%)

大浦天主堂
異国情緒と和が融合した長崎。江戸時代、唯一の開港地だった出島の歴史や、世界遺産にもなったグラバー園、大浦天主堂といったキリスト教文化遺産が国内外から注目を集めています。また、原爆被災地としての近代史があり、原爆資料館などの平和学習スポットも多数。西洋と東洋、過去と未来が交差する街として、他県にはない特別な文化的深みが確かに存在します。
4位:広島県(28.0%)

厳島神社
広島県には、原爆ドームと厳島神社という2つの世界遺産があります。戦争の悲劇を伝える記憶の地と、海に浮かぶかのように建つ神社の荘厳な美しさ、その両方を併せ持つ土地は日本でも唯一無二でしょう。さらに福山城や三原城など、戦国〜江戸時代の歴史スポットも充実。平和への願いと文化遺産の価値が、地元の人々の誇りを育んでいるのかもしれません。
5位:島根県(23.0%)

出雲大社・神楽殿
実は、島根の文化的な奥深さは全国屈指。出雲大社を筆頭に、日本神話の舞台となった地が数多く存在します。また、松江城、石見銀山遺跡といった貴重な史跡もあり、「信仰」「武士文化」「鉱山遺産」と多彩な顔を持つ県です。“派手ではないが本物がある”という地元の人たちの想いが伝わってきますね。
6位:石川県/熊本県(22.0%)

ひがし茶屋街
金沢を中心に、江戸時代の町並みや文化が見事に保存されている石川県。兼六園、金沢城、茶屋街、美術工芸と、和の美が凝縮されている県です。加賀百万石の格式を現代に伝えながらも、観光都市としての整備も進んでおり、文化を守り、伝えていく県としての評価が高まっています。

熊本城
また、熊本の象徴といえば熊本城。加藤清正による堅牢な造りは今も「日本一の名城」との呼び声が高く、地震からの復旧作業を通して、地元の人々の誇りと文化の再確認につながっているのでしょう。水前寺成趣園や細川家の史跡など、武家文化の深さも魅力です。
8位:鹿児島県(21.0%)

知覧武武家屋敷通り
西郷隆盛や島津斉彬といった多くの偉人を輩出した鹿児島県。幕末の維新を支えた“薩摩スピリット”は今も語り継がれ、知覧武家屋敷や仙巌園などにその面影が残ります。また、特攻隊の歴史を伝える知覧特攻平和会館もあり、訪れる人の心に強い印象を与えます。このような「歴史の重み」を地元が大切にしていることが、この結果に表れているのでしょう。
9位:三重県/和歌山県/沖縄県(20.0%)

伊勢神宮
三重県といえば、やはり伊勢神宮。天照大御神を祀る日本屈指の聖地には、毎年多くの参拝客が訪れます。さらに、熊野古道や伊賀の忍者文化など、歴史と信仰、民俗の要素が融合しているのも特徴。静かで奥深い歴史が根づく県です。

高野山・奥の院
和歌山には、高野山・熊野三山という信仰の二大聖地が存在。空海(弘法大師)により開かれた高野山は真言密教の中心地であり、世界中の仏教徒から注目されています。紀伊山地に広がる霊場とそれらを結ぶ参詣道は世界遺産に登録され、修行や祈りの文化を今に伝える貴重な場所です。

首里城
日本本土とは異なる歴史を歩んできた沖縄。首里城を中心とした琉球王国の文化や、斎場御嶽、玉陵といった独特の遺構は、訪れる人々に日本のもうひとつの歴史を体感させてくれます。戦争の爪痕を残す地でもあり、平和への祈りと独自の文化が共存する特別な県です。
[参考]
ソニー生命「47都道府県別 生活意識調査2024」
[All photos by PIXTA]