
福岡県糸島市
「自県の暮らしやすさ度」ランキングTOP10
1位:福岡県(7.2点)
2位:東京都(7.1点)
3位:兵庫県(7.0点)
4位:広島県(6.9点)
5位:大阪府(6.8点)
6位:神奈川県/京都府/愛媛県(6.7点)
9位:石川県/奈良県/香川県/佐賀県/宮崎県(6.6点)
住民自身が「自分の県は暮らしやすい」と評価した平均点で、堂々の1位に輝いたのは福岡県! 都市機能と自然、そして交通利便性のバランスが良く、九州の玄関口としての発展も目覚ましい福岡は、子育て世代からシニアまで幅広い層にとって住みやすいと感じられているようです。

東京・下北線路街の街並み
2位は東京都。物価や人の多さから暮らしにくいイメージを抱かれることもありますが、医療・教育・インフラなどのサービス水準は全国トップクラス! 「意外と住みやすい」と感じている都民の声が反映されていますね。
3位には兵庫県がランクイン。神戸などの都市圏の洗練された暮らしと、六甲山や日本海側といった自然に囲まれた多様な住環境が高評価につながったことが考えられます。
「生活満足度」ランキングTOP10
1位:神奈川県/愛媛県(6.2点)
3位:東京都/京都府/大阪府/宮崎県(6.1点)
7位:広島県(6.0点)
8位:栃木県/岐阜県/三重県(5.9点)

愛媛・亀老山展望公園
日常生活への満足度を示すスコアでは、神奈川県と愛媛県が同率1位に! 神奈川は首都圏でありながら海と山に囲まれていることからリゾート感もあり、ちょうど良いバランスの生活環境です。一方の愛媛は自然と歴史、明るく温厚な県民性が調和している県のため、満足度が高いのでしょう。

京都・鴨川
3位には東京都・京都府・大阪府・宮崎県が並び、都市部での充実感と、地方での穏やかな生活の満足感が拮抗した結果に。
7位の広島県、8位の栃木県・岐阜県・三重県は、比較的地方都市ですが、生活の質に一定の満足を感じている住民が多いようです。
「生活のゆとり具合度」ランキングTOP10
1位:京都府/大阪府/宮崎県(5.6点)
4位:東京都/神奈川県(5.5点)
6位:栃木県/滋賀県/奈良県/愛媛県/福岡県(5.3点)

大阪・ビジネスパーク
物質的なことだけでなく、心の余裕や時間の使い方に関する「生活のゆとり具合度」では、京都府・大阪府・宮崎県が同率1位。京都と大阪は文化的な豊かさや娯楽の多さ、移動のしやすさも影響していると見られます。一方で宮崎は自然との共生や、穏やかで素朴な県民性が「心のゆとり」を生んでいるのかもしれません。

神奈川・湘南の海
4位には東京都・神奈川県がランクイン。両都県は「時間に追われる都会のイメージ」とは裏腹に、利便性が高く、移動や生活の手間が最小限に抑えられるほか、自分のペースで生活できる自由度の高さが、ゆとりをもたらしていることがうかがえます。
6位には栃木県・滋賀県・奈良県・愛媛県・福岡県が並び、地方と都市近郊が混在する結果になっています。
暮らしやすさは経済力や利便性だけでは測れない!
ランキング上位に名を連ねた都道府県には、いくつかの共通点が見られました。
まずは、都市の便利さと自然の豊かさのバランスがとれていること。なかでも福岡・神奈川・京都は、買い物や医療が充実していながら、海や山、公園などの自然も身近に感じられる場所です。
次に、交通や生活インフラが整っていて、暮らしに不便がないこと。東京・大阪・兵庫などは、交通網が発達し、日常生活がスムーズに送れる環境が高く評価されています。
そして、人との距離感や地域の雰囲気が穏やかであることも見逃せません。特に宮崎・愛媛・広島は、ゆったりとした時間の流れや、温かい人間関係が、暮らしやすさにつながっているようです。
引っ越しや移住を考えている方は、今回の結果を参考に「自分にとって心地良い暮らしってどんなもの?」と考えてみると、新たな発見があるかもしれません。気になる都道府県に何度か旅行してみるのも一案です。
[参考]
ソニー生命「47都道府県別 生活意識調査2024」
[All photos by PIXTA]