【ブルネイ旅行の新定番】家庭料理教室とスローライフ体験をEco Ponies Gardenで楽しむ

Posted by: もろたけいこ

掲載日: Sep 28th, 2025

「観光が何もない国」と揶揄されがちなブルネイですが、実は自然と人々の暮らしが調和した豊かな文化体験ができます。その代表例が、首都バンダルスリブガワン郊外にあるEco Ponies Garden。ここでは家庭料理教室を通じて、ブルネイの伝統的な食材や調理法に触れることができます。地元野菜の選定から始まり、キッチンでの共同調理、そして庭の緑に囲まれて味わう食事は、旅の思い出を一層深めてくれるはずです。新しいブルネイ旅行の定番となる観光体験をご紹介します!

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden

Eco Ponies Gardenとは?

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden

Eco Ponies Gardenは、持続可能な農法で野菜や果物を栽培し、訪れる人々に開放するエコ・ファーム。都市の喧騒から離れ、ブルネイの人々の暮らしや文化を間近に感じられるスポットとして人気です。

美しい自然に囲まれた空間は、枕木の小道やバンブーを使った温かな装飾が柔らかな居心地の場所。ポニーが歩いているのも癒されます。宿泊体験や農作業体験も可能。ここを訪れると、単なる観光ではなく、ブルネイの自然環境と人々の生活を支える哲学に触れることができます。

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden ナス

現地の観光情報では「家庭料理を学べる唯一の場所」として高い評価がされており、サステナブルな農産物と森や庭で採れた素材をふんだんに使った料理は、「レストラン以上に“リアルなホームメイド」な味わいだと絶賛されています。

ブルネイでの家庭料理教室の流れ

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden マーケット

体験にはいくつかのパターンがあると思いますが、筆者の場合をご紹介します。筆者はローカルマーケットの近くに滞在していたので、地元の食材の買い物から始まりました。普段、短期間のホテル滞在だと野菜などを購入する機会はありません。

今回は、いつもは見るだけだったローカルマーケットで、日本であまり見かけない地元食材の説明を受けながらお買い物体験できるのが嬉しい!(食材の買い物代はトータルの費用に入っているので追加で払う必要はありません)

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden ハーブ

これらは庭でも採れる野菜なんだそう

さらに、マーケットでの買い物を見ながら、「このハーブはガーデンで採れるのよ」など全部マーケットで買うのではなく、庭で収穫できるものも説明してくれるので、ますます期待が高まります。

訪れたローカルマーケット Kianggeh Market
所在地 VWRW+52C, Jln Sungai Kianggeh, Bandar Seri Begawan BS8111 ブルネイ
営業時間 8:00~17:30
ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden 野菜

オクラが大きい!

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden 調理

その後、市街地から車で40分ほど離れたガーデンへ到着。ここでは講師と購入してきた野菜だけでなく、庭で採れた新鮮な野菜やハーブがあらかじめ準備されていました。

バナナの葉が敷かれたおしゃれなテーブルレイアウトの中で、伝統的な調理方法を学びながら料理を作っていきます。ブルネイの家庭料理は、マレー料理やインド、チャイニーズの要素が融合しており、スパイスやココナッツミルクを多用するのが特徴です。

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden 作り方

筆者が訪問した際は、サラダ・チキン・お魚・海鮮と4品を作りました。チキンはあらかじめ購入した唐揚げに、ターメリックや自らが刻んだジンジャー、ニンニクを入れて炒めていきます。

このようにローカルならではの味を、自らの手で作りながら味の“秘密”を知ることができます。サラダでは、「こんなにたくさんの量の野菜は食べられない気がする……!」と恐れていましたが、ライムのような柑橘を絞って、野菜をもみ、水気を出して味を染み込ませていくサラダの作り方が新鮮でした。

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden サラダ

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden ブルネイ料理

完成した料理を講師や他の参加者と一緒にいただくことで、温かな交流の場に。筆者にとっては滞在中もっともおいしい食事となりました。またバタフライピーで色付けした青いご飯もフォトジェニック……!

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden ブルネイ料理

料理教室以外の楽しみ方

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden ワークショップ

Eco Ponies Gardenでは、時間が許せば料理体験に加えて自然散策や農作業も楽しめます。庭には薬草や熱帯フルーツの木があり、スタッフが効能や歴史を丁寧に解説してくれることも。鳥の声や風の音に包まれて過ごす時間は、都市型観光では得られない癒やしです。さらに、地元アーティストとコラボしたワークショップも開催されており、クラフトや音楽など文化的な体験も楽しめます。

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden ハーブ

筆者は食事の後、ガーデンを散策し料理に使用したハーブが栽培されている庭や、ワークショップを行う建物などを見学しました。

文化的背景とブルネイの暮らし

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden

ブルネイでは、古くから持続可能な“クンプン(村)文化”が根ざしており、食文化にもその価値観が色濃く残ります。家庭の台所では、スパイスやココナッツを使った調理が基本で、素材を大切に扱い、共有する精神があります。Eco Ponies Gardenはまさにこの暮らしの延長線上にある体験施設。

地域の人々の生活と自然との共生を尊ぶ思想は、ガーデンの運営にも見られ、地元コミュニティとの協働で、農業・文化・観光が有機的に結びついている様子が伺えました。

参加する上でのコツは?

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden

Eco Ponies Gardenは首都バンダルスリブガワンから車で約40分。タクシーや配車アプリを利用するのが便利です。筆者は、お願いして送迎をつけてもらいました。訪問は予約制のため、事前にwhatsuppから申し込むのがおすすめ!

服装は動きやすく、泥汚れが気にならないものを選びましょう。自然の中で過ごすため、虫よけや帽子も必須。滞在中はローカルな雰囲気を尊重し、ホストや参加者との交流を大切にすると、より有意義な体験となります。料理教室は1人25ブルネイドル。送迎をつけた場合、料理教室込みで50ブルネイドルでした。

ブルネイ 観光の新定番 料理教室 Eco Ponies Garden

日本からブルネイへ直行便で行く場合、多くの人は2泊4日のスケジュールを組むと思います。その場合、どうしても半日ほど観光の時間を持て余してしまう場合があります。この「ブルネイでの家庭料理体験」は、お腹だけでなく、貴重な文化体験を満たす時間にもなりおすすめです。

ちなみに筆者は普段、料理をしないのですが、スタッフのみなさんにサポートしていただきながら調理を楽しめました。普段、料理をしない人でもブルネイ観光の1つにぜひ入れてみては?

Eco Ponies Garden
所在地 MPF9+P4P, Jalan Bukit Sulang, Menangah, Kampung Lamunin, ブルネイ
https://www.instagram.com/eco_poniesgarden/

©︎Keiko Morota

travelist

PROFILE

もろたけいこ

Keiko Morota ライター/テレビプロデューサー

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

SHARE

  • Facebook