ラウンジの特徴とアクセス方法
Royal Orchid Prestige Loungeは、スワンナプーム空港のコンコースDに位置しています。国際線の乗客が集まる中心エリアにあり、保安検査後の導線もわかりやすいのが特徴。ラウンジのエントランスは金色を基調としたエレガントなデザインで、入室する瞬間から非日常感を味わえます。
利用対象はタイ航空ビジネスクラス、スターアライアンス加盟航空会社のビジネスクラス搭乗者、そしてスターアライアンスゴールドメンバー。
ラウンジ内部は圧倒的に広く、座席数も多いため一見余裕があるように見えますが、夕方から深夜にかけては混雑することも。特にバンコク発ヨーロッパ方面への長距離便が集中する時間帯は人が多くなるため、入室後はまず席を確保しておくのがコツです。大型のロッカーも備わっており、荷物を預けて身軽に過ごせる点も安心材料です。
広々とした空間と座席の特徴
Prestige Loungeは、とにかく「開放感」が魅力です。天井が高く、ソファ席、1人用カウンター席、家族向けの大きなテーブルなどがゾーニングされており、旅のスタイルに合わせて利用できます。ビジネス利用者には電源付きのデスク席が便利で、Wi-Fiも高速。
メールのチェックや軽い作業をするのに最適です。一方で、リクライニング性の高いソファや仕切りのある半個室的なシートもあり、ゆったりと過ごしたい旅行者に好評。周囲の騒音も抑えられており、搭乗前の時間を落ち着いて過ごせます。
食事の見どころ
Royal Orchid Prestige Loungeの大きな魅力は、何といっても充実した食事メニュー。タイ航空は機内食の評価が高いことで知られていますが、そのクオリティを地上のラウンジでもしっかり体感できます。
ホットミールのラインナップは豊富で、タイ料理の代表格「パッタイ」「グリーンカレー」「ガパオライス」はぜひ試しておきたい一皿。辛さは控えめながらもしっかりとハーブが効いており、現地らしさが感じられます。
さらに中華系の点心や蒸し料理、春巻きなどもあり、アジア各国の味を楽しめるのも特徴。訪れるたびに新しいメニューに出会える点も魅力です。
サラダやフルーツ、チーズなどの軽食コーナーも充実。健康志向の方にも配慮されており、バランスの取れた食事が可能です。特に南国フルーツは新鮮で、パイナップルやマンゴーは旅の気分をさらに盛り上げてくれます。
そして、Prestige Loungeならではのサプライズはデザートコーナー。ケーキやマカロンに加え、この日はタイミルクティー味のアイスクリームまで用意されていました。ラウンジでアイスが食べられるのは珍しく、子どもから大人まで人気。タイらしいフレーバーを取り入れているのはフラッグシップラウンジならではのこだわりです。
筆者が訪れた際には、期間限定で「カツ丼」が提供されており、その意外性に驚かされました。シェフが定期的に新しい料理を投入するので、訪れる度に違った楽しみがあるのもPrestige Loungeの魅力。食事だけでも「空港ラウンジの域を超えたレベル」と言えるでしょう。
ドリンク・アルコール
ドリンクの充実度もPrestige Loungeの大きな特徴です。まず目を引くのが、タイを代表するビール「シンハー」「チャーン」。冷えた状態で常備されており、搭乗前に現地の味を楽しむことができます。
ワインのラインナップも赤・白・スパークリングがそろい、さらにはシャンパンまで提供。出発前から贅沢な乾杯が楽しめるのは、ビジネスクラスラウンジならではです。
さらに驚いたのが、ココナッツウォーターを丸ごと提供していること。空港の中で南国ムードを感じられる演出に心が躍ります。甘さ控えめでミネラル豊富なココナッツウォーターは、長時間のフライト前に体を潤すのに最適です。
バーエリアには専属スタッフが常駐しており、オリジナルカクテルをオーダー可能。タイ航空の機内サービスでも人気のドリンクを楽しめるだけでなく、季節に応じた限定カクテルも登場します。筆者が訪れた時には、トロピカルフルーツを使ったフレッシュなカクテルが提供されており、まさにリゾート気分を先取りできました。
デザートと相性の良い黒糖ゼリー入りタイミルクティーも必見。グラスにはタイ航空のロゴが入っており、旅の記念にもなります。アルコールが苦手な方でも、ノンアルコールドリンクのバリエーションが豊富なので安心です。
シャワー・その他の設備
長距離フライトの前に欠かせないのがシャワー。Royal Orchid Prestige Loungeには複数の清潔なシャワールームがあり、利用者の評判も高いです。水圧がしっかりしているため、短時間でもリフレッシュ可能。ふかふかのタオルや必要なアメニティも用意されており、ホテル並みの快適さを感じられます。
また、館内にはビジネスエリアも整備され、高速Wi-Fiや充電スポットも完備。雑誌や新聞もそろい、搭乗前のひとときを有意義に過ごせます。家族連れ向けにはキッズエリアもあり、幅広い層の利用者が快適に過ごせるよう工夫されています。
利用のコツと楽しみ方
Prestige Loungeを最大限楽しむためには、搭乗の2〜3時間前に訪れることをおすすめします。まずは席を確保し、シャワーでリフレッシュ。その後、タイ料理を中心に食事を堪能し、最後にバーカウンターで好みの一杯を楽しむ、という流れが理想的です。
特にヨーロッパ行き深夜便を利用する場合、23時以降もホットミールやカクテルが提供されるため、出発直前まで充実した時間を過ごせます。空港ラウンジというより「旅の序章を彩るレストラン&バー」として利用するのが、このラウンジの正しい楽しみ方と言えるかもしれません。
Royal Orchid Prestige Loungeは、タイ航空が誇る最新のフラッグシップラウンジだからこそ、バンコクからのフライトをより快適に、より思い出深くしてくれる場所。もし利用資格があるなら、絶対に立ち寄って体験すべきラウンジです。
(Royal Orchid Prestige Lounge)
所在地 タイ 〒10540 Samut Prakan, Bang Phli District, 3rd Floor
営業時間 5:00~26:00
https://www.thaiairways.com/en-jp/content/ground-services/lounges/
©︎Keiko Morota
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