関東では有数の歴史ある神社

箱根神社の始まりは今から約2400年あまり前と、箱根の中でも最も古い歴史を誇り、鎌倉時代の執権・北条氏や徳川家康など、武家により崇敬されることで栄えてきました。
御祭神はニニギノミコト、コノハナサクヤヒメノミコト、ヒコホホデミノミコトで、交通安全・心願成就・開運厄除にご利益があるとされています。

境内に足を踏み入れると、大きな杉並木に圧倒され、思わず背筋がピーンと伸びます。
まさに、聖域です。

朱塗りの社殿は実に鮮やか。

湖から見える鳥居が神秘的

深い森の中にある神社かと思いきや、実は芦ノ湖のほとりにあるので、湖から鳥居が建っています。
ちょっと珍しい風景ですね。

ちなみに、この鳥居を湖側から見ると、こんな感じ。朱塗りの鳥居がまるで結界の入り口を示しているかのようです。

毎月13日には九頭龍神社本宮月次祭も

境内には、九頭竜神社の新宮もあります。
この神社は縁結びに強力なご利益があるということで多くの人から熱い注目を集めています。

本宮は箱根神社から離れたところにあり、徒歩で参拝するのはなかなか大変なのですが、2000年に箱根神社の境内に新宮ができてからは、随分とお参りしやすくなりました。

とはいえ、毎年6月13日の例祭ほか、毎月13日の月次祭には元箱根港から本宮への参拝船が出ます。コロナ禍は参列できなかったのですが、令和5年4月13日から通常通り参列可能となりました。

「やっぱり、本宮までお参りしたい！」と思うのであれば、この日を狙っていくとよいでしょう。

自然の力を前に、心洗われるような気持ちになれる、素敵な神社。古くから多くの人々の信仰を集めてきたのにも納得です。

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今井明子

Akiko Imai ライター・気象予報士

「団子より花」をモットーに、グルメよりは生き物や絶景を求めて旅するフリーライター。普段は医療系記事・育児＆教育系記事・子ども向け科学本などを執筆する傍ら、気象予報士としてお天気教室の講師も務める。共著書に『気象の図鑑 （まなびのずかん）』（技術評論社）がある。