吉祥寺のはずれ、井の頭公園の緑をぬけて少しあるいた所にひっそりとたたずむ洋菓子店、Bois de sucre（ボワ・ドゥ・シュークル）。

毎週のように通って、すっかりファンになってしまった秘密のお店です。本当は教えたくないけれど、今回はこっそり、でもたっぷりと魅力をご紹介したいと思います。

お店ごと買い占めたくなる可愛さ

小さなお店の中には、幸せな甘い香りが漂います。白い棚や茶色のカゴに丁寧に並べられた焼き菓子、額をショーケースに見立てたディスプレイ、思わず「可愛い！」と声をあげてしまいそう。

お店のインテリアは、すべてオーナーの中村さんセレクト。仕上がったとき、自分でも「ここに泊まりたいくらい可愛い」と思ったのだとか（笑）。

ひとつひとつお店で手作りされる、小さなお菓子たち

お菓子はすべて、中村さんが店内の工房でひとつひとつ手作りします。

アイシングクッキー（150円〜）は、おはじきやキノコ、ちょうちょとお花、ガラスの靴など季節や気分によりさまざまな種類があり、いつもどれにしようか迷ってしまいます。正直、「アイシングクッキーは可愛いけれどおいしくないもの」と思っていたのですが・・・こちらのものは、本当においしい。だからちょっとした贈り物にもぴったりなんです。オーダーメイドもできますよ。

メレンゲ、フィナンシェ、クッキーなどの焼き菓子も充実。筆者はホワイトチョコがかかったベリーのビスコッティ（250円）がお気に入りですが、通な方には黒糖クグロフ（大680円／小250円）が人気だそうです。

日によって味が変わるベイクドチーズケーキ（450円）はイチオシのおいしさ。本日はメープル風味です。小豆の入った抹茶風味も絶品でしたよ。どれも香ばしくて、一口ごとにしみじみと幸せを感じる優しい甘さです。

そしてお店の一番人気、マカロン（各180円）。マカロン嫌いな人がマカロン好きになったり、遠方から求めてくる人がいたり、多くの人に愛されています。11月までは期間限定でモンブランとアプリコットも登場するそうです。可愛いくまちゃん型の「くまかろん」もお見逃しなく。

あちこちにセンスが光る店内

おいしくて可愛いお菓子だけでも十分癒されますが、お店のあちこちに、インテリアのヒントにしたいアイデアがいっぱいです。

店名のBois de sucreは、フランス語で「お砂糖の森」という意味。秋の散歩ついでに、お砂糖の森まで足を伸ばしてみませんか。

[All Photo by Ryuji Tatsumi]
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山口彩

Aya Yamaguchi 統括編集長

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE（タビジン）」「イエモネ」「novice（ノーヴィス）」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。