世界遺産 ヒエラポリス-パムッカレ(Hierapolis-Pamukkale)
トルコ南西部の町デニズリからバスに乗って辿りつくことのできる世界遺産。
一瞬、雪景色にも見える壮大な面積の石灰棚の名はパムッカレ。「綿の城」もしくは「綿の宮殿」と訳されます。かつては綿の産地であったことがその名前の由来です。
その美しさの魅力は?
石灰を含んだお湯が下の平地に流れ落ちる過程でできたといわれるこの石灰棚が美しいのは、その表面にたまる温水が、空の色を映し出すから。
朝焼けの色、青空、曇った空、夕焼け、夜の月色。あらゆる自然の変化を、この石灰棚はただひたすら寡黙に映し出し続けます。
ヒエラポリスの残骸
石灰棚の上には、かつて栄えた古代都市ヒエラポリスがあります。古代の人々は、ここの温泉に親しんで暮らしていたのです。
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かつての古代人が浸った温水に、いざ、足を浸してみる
景観保護のために、もはや泳ぐことはできなくなってしまったそうですが、一部、裸足を浸すことのできる場所があるそうです。世界遺産でちょっとした水遊びができるのはとても珍しいことではないでしょうか。
古代から続く世界というのは、不思議なことに、いつの時代に見ても、新鮮さを与えてくれます。