日本でも数年前から話題となっているZINE。
ZINEとは、出版社などを通さず、自分達の手で作品や雑誌を作り、流通している媒体。本の形や使う紙など、とことん自分らしさにこだわった作品の数々は、大手マスメディアとはひと味違い、ひとつのアートのようです。
とにかく作り手の好きなものだけを追求したデザインや写真は、ある意味とてもマニアックで読み応えあり。
そんなZINEを専門に扱うショップが実は東京にもありました。
都立大学駅から徒歩6分の場所にある「MOUNT ZINE Shop」。
古民家をリノベーションした雰囲気のある佇まいで、居心地も抜群です。
ここでは、さまざまなジャンルのZINEを広く募集し、展示・販売をしています。
ZINEに興味を持って作る人も増えているそうですが、なかなか展示・販売をする場所がない。そんな現状に対して、誰でも気軽に自分の作品を多くの人に見てもらえる場として、昨年の5月にオープン。
旅好きによるZINEもあり、見ているだけでワクワクします。
こちらは世界中を旅している夫婦による作品で、訪れた国・地域ごとにZINEを製作。
vol.13はアフリカ東部、タンザニア沖に浮かぶ小さな島、ザンジバルがテーマ。美しい風景に心が癒されます。
作者:WORLD & SONS. BOOKSELLER
タイトル:travel zine series vol.13 ZANZIBAR
他にもこんな作品も。
作者が今までに旅した場所を自身のイラストとともに紹介。思わず微笑んでしまう優しいタッチの絵も素敵です。
作者:アンヤラット渡辺
タイトル:MAPS
ちなみにオーナーは写真家であり、ご自身もZINE作りを楽しんでいるそうで、ZINEの魅力を伝えるためのさまざまなイベントも開催しています。
11月30日、12月1日は、なんと台湾の台北でもイベント開催が決定。
すでに開催された京都でのアートイベントでの出展に続き、京都から台北、東京の3つの都市を繋ぐプロジェクトです。台湾を代表するアート系セレクトブックショップ「下北沢世代」とともに、下北沢世代が集めた台湾のZINEとMOUNT ZINEに出品された日本のZINEをまとめて展示・販売。「ZINE EXCHANGE」と名付けられたイベントで、海を飛び越え、ZINEを通した異国とのカルチャーミックスを味わうことができます。
ZINEを通して、個々の世界を垣間みる瞬間。
新しい旅の第一歩になってくれそうです。