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文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」

ライター: 亀田 みか
更新日: Jun 15th, 2017

文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」

中国大陸の南に位置し、ベトナムと国境を接する広西壮族自治区北東部・桂林。桂林市内を南北に貫く全長437㎞の「漓江」は山水画のような風景を持つことで有名です。この景勝地を、多くの文人が己の芸術作品の中で讃美してきました。

文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」

その中で最も美しい景観を臨むことができる桂林~陽朔間。およそ83㎞をのんびりと遊覧船で下る船旅が「漓江下り」です。

文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」


奇岩奇峰の間を通り抜ける船路

船旅は午前中に出発し、船内で昼食をとりながら4時間半かけて陽朔まで移動します。両岸にそびえる山々は川が鏡の役目となって水面に反射し、格別な趣を演出。船が動くごとに少しずつ姿形を変化させ、一つ一つの「絵」が異なった印象を与えてくれます。

文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」

陽朔へ近づくほどにカルスト地形独特の奇岩奇峰が次から次へと登場し、見る者を飽きさせません。「うさぎの耳に似ている」「鳥の横顔みたい」そんなふうに山や岩の形を何かに例えてみるのも楽しいです。

文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」

いくつもの「顔」を持った景勝地

こんなに長い時間をかけて楽しむ船旅であるにも関わらず、「漓江下り」を二度三度と経験している人も少なくありません。理由は、天候や時間帯によってその趣がガラッとかわるから。晴れた日には鮮やかな青空と濃く深い緑、そして漓江の淡い翡翠のような色合いのコントラストが見事で、一方雨の日は霞んだ空間の中にぼんやりと浮かび上がる山々が幻想的な水墨画の世界を創り出します。

文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」

文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」

文人が愛した麗しき山水画の世界・・・桂林「漓江下り」

初めて訪れた人でも、不思議と「懐かしさ」を感じずにはいられない景勝地。
次々とやってくるシャッターチャンスに無我夢中でカメラを操るのもいいですが、延々と続くギャラリーの中を進むように、頭をからっぽにして空間に身を預ける過ごし方もおすすめです。

亀田 みか

Mika Kameda ライター
ツアーディレクター、旅行情報誌の編集者を経て2011年に渡米。現地タウン誌の編集者として働いた後フリーランスに。仕事・プライベートで訪れた観光地は数知れず。現在はサンフランシスコ郊外在住。

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