もうクリスマス。 色とりどりのイルミネーションを眺めるみなさんはハッピー、それとも切ない気持ちでしょうか? ひとりで過ごす聖夜を考えると胸が痛くなってしまう・・・なんていう人もいるかもしれませんよね。でもちょっと待って!! クリスマスはそもそもイエス・キリストの誕生を祝う日であり、キリスト教圏では家族で過ごす宗教色の強い日です。
先日、ヨーロッパの方々とクリスマスについての話題になりました。「日本ではクリスマスを祝うの?」との欧米人の質問に、「家族と過ごすならたいていチキンとケーキでお祝い、カップルなら2人でロマンチックに過ごす日」と答えました。そのときの彼らの驚きようといったら・・・!「カップルがロマンチックに過ごす」というところに反応したようです。
「ショッピングや夜景を楽しみ、素敵なレストランでディナーとプレゼント交換をした後、ロマンチックな夜を楽しむ」という過ごし方は、欧米圏でいうバレンタインデー。日本のクリスマス=欧米のバレンタインということに、欧米人は驚いたそうです。実は欧米でのバレンタインも日本のクリスマスと同じような意味合いがあり、彼や彼女がいない人にとっては切なくつまらない日。
本来の意味合いをあまり気にせず、海外っぽい雰囲気を楽しむのが大好きな私たち日本人。クリスマスやハロウィーンなどは、その一例とも言えますね。 クリスマスはキリスト教徒にとって1年で一番大切な日であり、多くの国では祝日となっています。家族や親戚が集まってご馳走とプレゼントを用意して楽しいひとときを過ごす、お正月のような特別な日。彼や彼女を家に招いて家族と一緒に過ごすことはあっても、カップルだけでお祝いすることはほとんどありません。ちなみにクリスマス・イブの夜からクリスマス当日にかけて教会へ訪れる「ミッドナイト・マス」はキリスト教徒の恒例行事。これが本来の「聖なる夜」というわけです。
クリスマス本来の意味を考えたら、今年は家族で過ごすクリスマスを楽しんでみてもよいかも、という気がします。