イギリスの田舎町、というと緑豊かな田園風景が思い浮かびます。が、ここ「ラヴァンハム」は一瞬目をうたがうようなゆがんだ家々が観光の見どころになっている不思議な町です。
町のあちこちで見られる危なげな家
このレトロ可愛い建物たちは、北ヨーロッパなどでよく見られる、しっくい壁と木柱が半々のハーフティンバー様式。地盤の変化で家がゆがむたび、補修に補修を重ねて現在のようなたたずまいになったそうです。
こちらは支え合う家もなく、ピサの斜塔のように絶妙なバランスで傾いています。目の錯覚かと思うほどです。
町の中心部にある「ギルドホール」は、現在は、喫茶室として営業しています。その時代時代により、刑務所や避難所、保育園などさまざまな役割を努めてきたそう。ラヴァンハムの中では、ゆがみはさほど感じられない方かも?
300軒ほどあるという建物は、何百年経た現在も人々が住んでいたり、宿泊施設やギャラリーとして営業していたり、ちゃんと家としての役割を果たしています。地震の多い日本では考えられませんが、それで成り立っているところが、この町の古き良き平和な雰囲気をかもし出しているのかもしれません。
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