“世界の七不思議” とは、古代ギリシアの学者フィロンが選んだ7つの偉大な建造物。これが2007年、世界からのオンライン投票により「新・世界の七不思議」として新たに発表されました。それら七不思議のどこがスゴイのかも含め、ご紹介します!
チチェン・イッツァ(メキシコ)
マヤの驚異的な天文学を示すピラミッド。階段の総数が365段、夕方にはピラミッドの影が蛇の胴体のように浮かび上がり、ククルカン(マヤの創造神)の姿を作り出すなど、数々のからくりが秘められています。
万里の長城(中国)
月から見える建造物として有名な世界最長の史跡(実際は肉眼では見えないという報告もありますが)。山の峰々をつたうように伸びるその姿から龍に例えられることもあります。その長さはなんと2万km以上、地球半周に匹敵します!
マチュ・ピチュ(ペルー)
山の頂に鎮座する、空中都市の呼び名を持つ神秘的な遺跡。秘密めいたその立地、神殿や段々畑、精巧な水路など高い文明を証明する遺跡群、旅人を魅了する要素がいっぱいです。くわしくはTABIZINEの過去の記事、こちらを。
ペトラ遺跡(ヨルダン)
「失われた都市」の異名を持つペトラは古代、他に類を見ない巨大な要塞都市でした。今は荒涼とした大地に、2000 年以上前につくられた無数の霊廟のみが点在しています。その一種異様な雰囲気を感じるには、実際に目にするのが一番だとか。
コロッセオ(イタリア)
古代ローマの象徴だったコロッセオ。5万人を収容できるという古代円形闘技場では、富豪たちが巨額を投じて見世物を楽しんだといいます。市民は無料で観覧できたそうですが、内容はかなり残酷なもの。人と猛獣とが、どちらかが息つきるまで戦ったり、公開処刑が行われたり。訪れると、その熱気の片鱗を感じることができるかもしれません。
タージ・マハル(インド)
22年の歳月をかけて建てられた、世界でもっとも美しいとされる白亜の大霊廟。ミナレットを含む左右対称の安定感、壁に描かれたアラベスク模様、浮き彫りや透かし彫りの緻密さなど、完璧ともいえる芸術性の高さが、愛される理由なのでしょう。
コルコバードのキリスト像(ブラジル)
2016年の夏季オリンピック開催地、リオデジャネイロにある巨大なキリスト像。20世紀の建造物から七不思議に入ったのはこの像のみ。ブラジル独立100周年を記念して建てられました。大きすぎて、ちょっと恐い?
「New 7 Wonders」のサイトでは、新・世界の七不思議自然編も発表されており、現在都市編の投票も行われていますよ。
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