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地下で封印された、メデューサの首の謎

Posted by: 山口彩
掲載日: Jan 22nd, 2014. 更新日: Jan 12th, 2017
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地下で封印された、メデューサの首の謎

©S-F / Shutterstock.com

トルコのイスタンブールにはブルーモスクやアヤソフィアなど多くの見どころがありますが、ここ地下宮殿もそのひとつ。本当はビザンティン帝国時代から続く地下貯水池なのですが、宮殿のような荘厳な雰囲気から地下宮殿と呼ばれるようになったようです。


336本の柱が整然と並ぶ薄暗闇

地下で封印された、メデューサの首の謎

©S-F / Shutterstock.com

照明に照らされ薄暗闇に浮かび上がる無数の柱は、あちこちから集められ再利用したものも。宮殿ではなく貯水池なので統一感にはこだわらなかったのかもしれませんが、それが逆に独特の異国情緒をかもし出しています。何か秘密の儀式が始まりそうな緊張感。

天井装飾はシンプルですが、小さなドームがいくつも連なる様子はやはり美しいと感じます。

柱の下に湛えられた水には、魚が泳ぐ姿が見られる一角も。まるで、魚たちのための宮殿のようです。

魔力を封じ込まれたメデューサ?

地下で封印された、メデューサの首の謎

©Oleg Znamenskiy / Shutterstock.com

地下宮殿の最大の見どころともいうべきは、メデューサの首が土台に使われている2本の柱。ひとつは逆さに、もうひとつは横向きにされ、見た者を石に変えるというその魔力を封じ込まれているかのように感じます。

地下で封印された、メデューサの首の謎

©S-F / Shutterstock.com

しかし実際の理由は謎のまま。単に高さ調整のため、柱同様あまった装飾石材を再利用したという説もあるそう。

とはいえ、見て感じたままを素直にいえば、メデューサ、もしくはメデューサに象徴される何かを押さえつけようとしているようにしか見えません。
高さを調整するだけなら、横向きはともかく、わざわざ逆さにする必要はないわけですから。

地下で封印された、メデューサの首の謎

©astudio / Shutterstock.com

また、「涙の柱」と呼ばれる常に湿った飾り柱もあり、柱に空いた穴に手を入れてぐるりと一周回すと願いごとが叶うといわれているとか。

出口近くにはちょっと休憩ができるカフェもあり、宮殿内でコンサートなどの催しもあるそうですよ。こんな神秘的なムードの中での芸術鑑賞、すてきでしょうね!

■Basilica Cistern(正式名 Yerebatan Sarnici)
http://www.yerebatan.com
住所 Yerebatan Cad. 13, Sultanahmet
電話 0212-522-1259
開館時間 9:00〜18:30(入館は18:00まで)

山口彩

Aya Yamaguchi 統括編集長
インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。


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