オセアニアを代表する観光都市シドニー。
白い貝殻を思わせる総合芸術劇場「シドニー・オペラハウス」や夏場には多くの人で賑わう「ボンダイ・ビーチ」に「マンリー」など、海に面したシドニーならではの見所がたくさん。
その一方で、アジアの雰囲気が感じられるスポットもいっぱいあります。今回はオーストラリア人にはもちろん、外国人にも大人気の「タイタウン(タイ人街)」を散策してみたいと思います。
豪移民局の統計によれば、全土におよそ4万5千人のタイ人が暮らしているそうです。オーストラリアの人口は約2300万人なので、この数は全体の約0.2パーセント。約32万人という中国人の割合に比べれば小さな数値ですが、シドニーには中華料理店と同じぐらい多くのタイ料理店があります。
アジア人街がひしめき合うセントラル周辺には「タイ人街」があり、この一帯には数十件のタイ料理店やタイ料理が味わえるパブ(イギリススタイルの飲食店)、タイ食料品店などが軒を連ねます。
どこの店もほぼ同様のメニューを提供しており、価格帯もほぼ同じ。シドニーにおけるタイ料理初心者にとっては何を基準に選んだらよいのか迷ってしまうと思います。そこで、タイ出身の友人にシドニーで一番美味しいと思うタイ料理店を尋ねてみました。
その名は「Home Thai(ホーム・タイ)」。セントラルから少し歩いたサセックス通りにある同店は2階建てにも関わらず、平日でも行列覚悟の人気店です。
オープンキッチンのため、 料理人たちがダイナミックに鍋を揺する姿を見ながら食事を楽しむことができます。予約を受け付けていないので並ぶ覚悟で足を運んだ方が良さそうです。
ホーム・タイの春雨サラダ
お酒好きな人におすすめなのが、本格的なタイ料理がワインや生ビールと共に味わえる「Mr. B’s Hotel(ミスタービーズ・ホテル)」。11〜15時のランチタイムには、ワンプレートランチにお酒またはソフトドリンク付きで12ドル(約1100円)というお手頃価格です。
先日こちらで食事をした際、隣の席に座っていた日本人学生グループが「シドニーのタイ料理はこの店がイチバン!」と太鼓判を押していました。我々日の口に合うのは確かなようです。夜の時間帯にはタイ料理に加え、和食メニューも充実。
ミスタービーズの外観
シドニーにはこのほか、韓国人街やベトナム人街、イタリア人街にイスラエル人街なども。韓国人街はタイ人街から徒歩10分の場所にあるので併せて散策してみるとよいかもしれません。それにしてもかなり多くのタイ料理店のあるシドニー、あまりの多さに「まるでバンコクに来たみたい」と錯覚してしまうかも!?