ワインといえば、アメリカではカリフォルニアが有名ですが、NYにも地元のワインがあります。あまり知られていませんが、全米では第三位の生産高。
マンハッタンから北東に伸びたロングアイランドまで車で2時間ほど。豊かな土壌を持ち、海洋性気候のロングアイランドはワイン生産に適し、小さなワイナリーが点在しています。
いずれも小規模なワイナリーのため、NY内で消費されてしまい、NY外ではほとんど味わうことが出来ない希少価値の高いワインです。
その中でも雰囲気が良くおススメしたいワイナリーが、オールド・フィールド(The Old Field Vineyards)。
マンハッタンの喧噪とは一変して、ゆるやかな時間が流れる田園風景が広がっています。ワインのテイスティングはこじんまりした納屋で。
葡萄畑に続く広大な裏庭は、開放感がいっぱい。吹き抜ける爽やかな風が、ハンギングの花を揺らします。
お天気に恵まれれば、テイスティングは裏庭で出来ます。アウトドアでリラックスしながらワインを味わうのは、最高の気分ですよ。
ワインは、白2種類、赤1種類をテイスティング。白のシャドネーは、ほんのり林檎の香りがしてフルーティ、爽やかな飲み心地で印象に残りました。
足元には、放し飼いの地鶏が走り回っています。絵に描いたようなカントリー・スタイルがここに。
タイムスリップしてしまったような、アーリーアメリカンの世界。手作りのぬくもりが、あちらこちらで感じられます。
オールド・フィールド(The Old Field Vineyards)は、黒船を率いて日本を開国させたペリー提督末裔の家族経営。
1974年に、葡萄栽培をはじめたのが始まりだそうです。まだ40年足らずの歴史なのですね。
黒船ラベルのワイン。赤のメルローで、1本40ドル。
当初はアメリカ国旗が描かれていましたが、ラベルに国旗を使うのは違法とされたため、現在はアメリカ国旗なしのラベルです。
葡萄を手摘みし、ボトル詰めし、ラベルを貼ったハンドメイドのワインたち。
葡萄畑が続いています。秋になれば、葡萄がたわわに実るのでしょう。重いほどに葡萄が実った様子も見てみたいですね。
葡萄畑を抜けて行くと、海に目の前に開けます。海の正面にはコテージがあり、結婚式を挙げることも出来るそうです。
日常から離れた素敵な景色と共に味わうワインは、忘れられない思い出になりますよ。
住所 59600 New York 25, Southold, NY 11971
TEL (631) 765-0004
※ワインのテイスティングは有料、詳細はWebにてご確認下さい。