デッドフレイ。900年以上前に干涸びてしまった沼地に、地の底から救いを求めて飛び出した手のように、枯れ木だけが取り残された場所。灼熱の太陽がもたらす圧倒的な光と影により、このように絵のような光景が生み出されます。
デッドフレイはナミビアのナミブ砂漠の真ん中、世界一高い砂丘に囲まれています。真昼は40度以上、冬の夜は氷点下まで下がる、その名の通り死の沼地(Deadvlei)です。
水の気配は全くなく、ただ白くひび割れた地面が広がっています。
この白と背後の赤砂漠、そこに空の真っ青も加わると、なんとも美しいコントラストに。
そのコントラストが、一枚の「絵」になる瞬間。灼熱の太陽でもえる砂漠のオレンジ、干上がった沼地の白、影になった枯れ木の黒。本当に、絵画にしか見えません。
厳しい自然はときに、こんな絶景を私たちに見せてくれるのです。
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