ニューヨーカーが愛する地ビール「ブルックリン・ラガー」こぼれ話

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: May 20th, 2014

ニューヨークで一番愛されているビールといえば、ブルックリン・ラガー(Brooklyn Lager)。デザイン性の高いお洒落なラベルに、ホップの利いたほろ苦い、コクのある味。
ニューヨーカーの感度にぴたりとあてはまった、人気ビールです。
以前のTABIZINEの記事で紹介した『I NY』のロゴをデザインしたミルトン・グレイザー氏が、ロゴをデザインしました。

ニューヨーカーが愛する地ビール「ブルックリン・ラガー」こぼれ話
©Brooklyn Brewery

デザイン料に、お金はいらない

Brooklyn Beerのお洒落なロゴは、それまで無名だった小規模のビール会社を一躍有名にしました。世界的に有名なデザイナーにロゴを依頼したデザイン料に、グレイザー氏は「会社の株の一部と、一生涯ビールを飲ませてくれれば良い」と応えたそうです。うーん、グレイザー氏、太っ腹ですねえ。何か彼の心の琴線に触れる仕事であれば、金銭にはこだわらないのでしょう。また、先見の明もあったのでしょうね。
今ではマンハッタンのほとんどのレストランやバーに、置いてあります。もちろん、スーパーや酒屋、デリでも購入出来ますよ。

ロゴは、「ちょっと癖があって、素人っぽく見えるようにしたかったのさ。」小規模のビール工場なのだから、「バドワイザー(大手メーカー)の真似をしてもつまらないだろう?」(The New York Timesより)

デザインのアイディアについては、The New Yorkerのインタビューで次のように答えています。

Q「Bのロゴマークは、何から思いつきましたか?」
グレイザー氏「指で空中をなぞりながら、Bの字って、(ビールの)泡が立っているみたいだと思ったのさ」。
Q「ロゴの色は、どうやって選びましたか?」
グレイザー氏「色は、直感だね」

そして、出来たのがこのクールなロゴです。ビールを飲む時のワクワク感があり、 ポップで、女性にも受けるロゴですよね。

ニューヨーカーが愛する地ビール「ブルックリン・ラガー」こぼれ話
©BROOKLYN BREWERY  miltonglaser.com

ニューヨーカーが愛する地ビール「ブルックリン・ラガー」こぼれ話
©Brooklyn Brewery
写真 向かって右、ミルトン・グレイザー氏(Milton Glaser)、左 Brooklyn Brewery社長 Steve Hindy氏

ファッション性の高いラベル

いずれもジャケ買いならぬ、ラベル買いしたくなるお洒落さ。飲み終わっても、瓶を捨てるのが惜しいほど。
アメリカのビールは薄い味が多いですが、ここのビールはキレのある辛口。後口には甘さを感じる、コクのあるビール。色は美しい琥珀色。アルコール度数はやや高め。
ニューヨーカーはこのビールが大好き。「美味しいビールが飲みたい」という気持ちを満足させてくれます。

ニューヨーカーが愛する地ビール「ブルックリン・ラガー」こぼれ話
©Brooklyn Brewery

シーズン限定のビールも、試してほしいところ。
特に、冬のWinter Ale(アルコール6.1%), Black Chocolate Stout(アルコール10%)は、自信を持っておススメします!

ニューヨーカーが愛する地ビール「ブルックリン・ラガー」こぼれ話
©Brooklyn Brewery

これから、ますますビールの美味しくなる季節です。
ブルックリン・ラガーは、現在日本でも購入ができるようです。飲食店舗もあるので、チャンスがあれば是非トライしてほしい一杯です。

 

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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