華の都パリ。歴史ある町並みと優美な景色。昔から日本人の憧れの旅行地ですが、パリはスリが多いという話をよく耳にしますよね。治安が悪いとか、そんなのただの噂でしょと思いつつも、実際はどうなのかな?と不安に思う方も多いはずです。今回は、「とっておきFrance Infos」のパリ在住スタッフに協力してもらい、観光の際に注意すべき場所やポイントを教えてもらいました。
・フランスはスリが多いというのは本当ですか?
そんなことはないと言いたいところですが、実際に被害にあわれた日本観光客の方からお話を聞くと、やっぱり多いようですね。日本の感覚でのんびり歩いていたり、荷物を置いたり、ポケットに貴重品を入れておいたり。こんな習慣がパリでは危険な行為になります。でもポイントさえおさえて注意しておけば、楽しい旅行になりますよ!
・注意すべき場所ベスト5を教えてください。
1位は、やっぱりメトロ(地下鉄)構内と車内ですね。
混雑する駅では、構内で『スリの被害が多発しているので注意して下さい』という各国のアナウンスが流れるところもあります。車内では、貴重品は、フタやファスナーがついたバッグの奥深くに手が届かない場所にしまっておくようにするといいと思います。携帯電話やスマートフォンなども同様です。席に座っても日本の感覚で眠ったりしないように、緊張感を持つ心がけが大切です。ガイドブックや大きな地図を広げるのもオススメはできません。あらかじめ降りる駅や乗り換え方法など覚えておいて、乗車するのがいいでしょう。
2位は、観光地です。
歴史ある建造物や有名アート作品などを見ていると、ついつい心が開放されて緩んでしまいますよね。観光を楽しんでも油断は禁物です。観光ツアーなど、日本人が多い場所でも決して気を抜かないでください。特に写真を撮る時など、注意して欲しいです。
3位は、デパートや蚤の市など、ショッピングを楽しむ場所です。
有名ブランドで買い物をして、その荷物をブラブラ持ち歩いているとスリに目をつけられやすいようです。また試着などをする際に、荷物を手放さないことも大切ですね。そのスキに買ったものが取られた!なんて話もよく聞きます。
4位は、人通りの少ない場所。
一歩裏に入った通りでは常にスリにあうかもしれないと気を張っておくほうがいいでしょう。有名ブランドのブティックでバッグを買い、日本の感覚で散歩をしていたら、商品を盗られた!という話も聞いたことがあります。高級品を購入したら一度ホテルに戻って、スーツケースや金庫にしまうことをおすすめします。出来るだけ人通りの多い道を選ぶようにすると、パリ散歩を楽しめますよ。
5位は、カフェやレストランです。
パリではカフェやレストランでも盗難や置き引きにあうことがあります。荷物を置いたままトイレに立つなどの行為は絶対に危険です。また、荷物は通路側には置かず、上からコートなどをかけて人目につかないようにしておくことも大切です。
・どんなことに注意しておけばいいですか?
バックに関しては、口がしっかりと閉まるタイプのバッグを持ち歩くことをおすすめします。また高級ブランドのものを身に着けるとスリに狙われやすいので、さらなる注意が必要です。混雑する場所では貴重品の入ったバッグは胸の前でしっかりと抱きかかえるようにして、旅行者に人気のリュックも人混みの中では背負わないほうがいいですね。
特に、最近はiphoneやタブレットなどのスマートフォンの盗難事件が多いそうです。「地下鉄の乗り換えマップアプリなどを電車内で見ていたら、そのスマートフォンを盗られた」なんて話もあります。ただ、治安が悪いとはいえ、注意さえしていれば楽しい旅になります。
いかがでしたか?郷に入っては郷に従えで、日本のつもりではとても危険。安全確保への意識が、パリを快適に過ごす旅の秘訣のようですね。
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[All Photos by Haruna Matsumoto]