写真を眺めるだけでも心を奪われてしまうほど、幻想的な景色が広がるウユニ塩湖。そんなウユニ塩湖を所有するボリビアの首都・ラパスは、ウユニ塩湖の影に隠れてしまいフォーカスされることこそ少ないですが、実は一大観光エリアなんです。
個性的な島々が浮かぶ「チチカカ湖」
アンデス山中のペルー南部とボリビア西部にかけて広がる「チチカカ湖」。琵琶湖の約12倍の面積をもち、湖でありながら41の大小の島々が点在しています。
一番人気はウロス島へ行くツアー。桟橋からボートに乗り、約30~40分程度で到着するウロス島は、「トトラ」と呼ばれる葦を積み重ねて造った人造の浮島。つまり陸地はありません!
人口わずか3000人弱という小さな島には、カラフルな衣装に身を包んだ「ウル族」と呼ばれる人々が住んでいます。トトラとのコントラストも美しく、まるで童話の世界のよう。
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未開拓の世界遺産「ティワナク遺跡」
ラパスからチチカカ湖に向かう道中にある「ティワナク遺跡」は世界遺産にも登録されているインカ帝国以前に形成された遺跡群です。
石造技術に大変優れ、後のインカ帝国にも多大なる影響を与えたとされるティワナク文明。現在見学できる遺跡は復元されたものであり、本来の姿とは異なるそうですが、遺跡の発掘は現在もゆっくりとしたスピードで続けられています。今後もしかしたら世紀の大発見があるかも?
街全体が観光名所な「ラパス市街地」
そして何よりも目を見張るのは、ラパスの街並の美しさ&独特さ!標高4061メートルに位置する国際空港エル・アルトから車で市街地へ向けて車を走らせると、やがて眼下に見えてくるラパスの街並。世界で最も標高が高い政府所在地のラパスは、エル・アルトとの高低差から「すり鉢」と表現されています。
すり鉢の縁にあたる部分にも赤レンガの住居が密集し、急な角度の傾斜面には、今にも車が滑り落ちそうな駐車場や子どもたちが遊ぶ公園なども。
その街並を思いっきり堪能すべく、今年5月30日にはラパスとエル・アルトを結ぶロープウェイが開通したそうです。ゴンドラは10人乗りで、乗車時間は10分ほど。間違いなく、世界で一番高い場所にあるロープウェイですね!
これまでは車移動のみだったため、ビューポイントは限られていましたが、ロープウェイは空からまるごと街の様子を臨むことができます。
ラパスの夜景も、ロープウェイから眺められたなら、とても美しそうですね。
ボリビアのおとなりはマチュピチュを所有するペルー。日本からは丸一日かけての移動になりますが、旅人であれば「いつか行ってみたい」と願望を抱かずにはいられません。
[AFP BB News]
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