【現地レポート】ニューヨーカー御用達、レトロ感に浸るコニー・アイランド

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jul 5th, 2014

夏のニューヨークの代名詞といえば、コニー・アイランド(Coney Island)。マンハッタンから地下鉄で約1時間、ブルックリンの南端にあるエリア。ここに行かなければ、夏が始まりません。1880年から第2次世界大戦まで、アメリカ最大の遊園地でビーチもあり、毎年何百万人もの観光客を集めていた人気リゾート地でした。

ところが、1940年代に連続火災で遊園地がクローズした後、1950年代はコールガールが増加、ストリートギャングの抗争が起こるなど、すっかり治安が悪くなり、観光客が遠のいてしまいました。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

現在は、昼間であれば治安に問題はありません。
遠くから足を運ぶ観光客は減っても、マンハッタンから気軽に行ける無料のビーチがあるため(NYは有料ビーチが多い)、庶民ニューヨーカーのリゾート地として人気。「海水浴」ということばがピッタリとくるこのビーチ、大好きです。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

家族連れや友人同士で、訪れるのがほとんど。
偽物のヤシの木から出る水しぶきが涼を呼びます。庶民的なムードに気持ちが和みますよ。
大西洋の海水はかなり冷たく、泳いでいる人はほとんどいません。せいぜい足を冷やす程度。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

ビーチバレーをしたり、砂の城を作ったり。ダラダラのんびりと夏に浸ります。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

コニー・アイランドにある遊園地 Luna Park。入場料金は不要なので、ぶらぶら眺めるだけでも楽しいですよ。イイ感じに鄙びています。

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名物CYCLONE(サイクロン)は、1927年6月からある木製のジェット・コースター。87年の月日を経て、いまだ健在。レール下の枕木が跳ね、ガタガタ揺れて、最悪の乗り心地。今にも脱線しそうな恐怖感。最新の絶叫マシーンに慣れたティーンエイジャーも乗りたがらないシロもの。観覧車(写真1枚目)と共に、ニューヨーク市の歴史的建造物に指定されています。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

独立記念日のホットドッグ大食い大会で有名なNathan’s(ネイサンズ)。大会は、コニー・アイランドの本店で行われます。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

チーズとベーコンがどっさりかかったフレンチ・フライ(French Fries Bacon with Cheese)や、サンドイッチから蟹の足が出たSoft-shell Crab Sandwichを食べずに帰る事なかれ。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

名物の見世物小屋。アメリカでは、Freak Showといいます。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

いかにも胡散臭い、嘘もの感ありありのポスター。期待せず(?)入場するので、「金返せ!」というやられた感はないはず・・・。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

遊園地、ビーチで遊び、ホットドッグにフレンチ・フライを食べて満足な夏の1日。
時間があれば、水族館ビーチ・バーもどうぞ。海風に吹かれて喉を潤すビールやカクテルは最高ですよ。

絵日記を描けそうな夏の1日になりました。遊び疲れましたね。心地良いだるさが、身体に広がっていきます。
夕陽を追いかけながら、黄金色に輝くボード・ウォーク(木製の遊歩道)をゆっくり歩いて、帰途に就きましょうか。

夏の絵日記 地元ニューヨーカー御用達・レトロ感に浸るコニー・アイランド

■コニー・アイランド Coney Island
所在地: Stillwell Avenue & Surf Avenue, Brooklyn, NY 11224
地下鉄: D, Q, N or F train to Coney Island – Stillwell Avenue.
マンハッタンのミッドタウンから 45 – 60 分

[All Photo by Hideyuki Tatebayashi]

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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