ミャンマーにはアンコール・ワットにも劣らぬ絶景遺跡があるのをご存知でしょうか。カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡のひとつ、バガン遺跡です。
にょきにょきと森から顔を出す数千のパゴダ群
パガン王朝が栄えた頃は数十万ものパゴダ(仏塔)が造られたそう。現在は3000基ほどしか残っていませんが、40kmにも渡る平野の中に散在するとんがり屋根のパゴダ群は別世界のような壮大な眺めです。
パゴダは大きさも色もさまざま。古い時代に造られた素朴なものもあれば・・・
ミャンマーを代表する仏塔、シュエジゴンパゴダのように黄金に輝くものもあります。
ブッダの生涯を描いたレリーフもあるアーナンダ寺院は、バガン遺跡を代表する最大の寺院遺跡。
朝焼けの中に浮かぶパゴダのシルエット。物語のワンシーンのように幻想的です。
なぜ世界遺産に登録されないのか
国のほとんどが仏教徒というミャンマーでは、町や遺跡の周りでも多くの僧の姿に出会います。信仰心に厚いミャンマーの人々は、倒壊したパゴダや補修が必要なパゴダを大切に手入れして保ってきました。
その際、セメントなど近代的な建材を使ったため、世界遺産には登録されていないのです。
10月〜3月には、熱気球で遺跡を一望できる遊覧飛行も早朝に運航されるそう。気球から眺める絶景は、忘れられない思い出になりそうですね。
[All Photos by shutterstock.com]