【マレーシア】魅惑のネイチャーワールド!コタキナバルで出逢う珍しい猿たち

Posted by: あやみ

掲載日: Jul 27th, 2014

【マレーシア・コタキナバル】珍しい猿に出逢える魅惑のネイチャーワールド
©shutterstock

クアラルンプールから空路で約2時間半、コタキナバルに到着します。コタキナバルは、マレーシアのサバ州の州都で、ボルネオ島のマレーシア領のこと。最近では旅行者も増え、人気の観光エリアとなっています。コタキナバルは、マレーシアの首都、クアラルンプールとは別世界。少しバスで走っただけで、熱帯のジャングルが顔を出し、マングローブの森や珍しい野生動物に高い確率で遭遇できるネイチャーワールドなのです。現地ツアーには、ジャングルクルーズ、ナイトサファリもあり、熱帯の自然を思う存分、体感できます。さて、コタキナバルには、どのような野生動物が生息しているのでしょうか。今回は、コタキナバルに生息するサルをクローズアップしてみました。

ファニーフェイスなテングザル

一度、見たら忘れられない顔とは、まさにこのサルの顔のこと。現地のお土産でテングザルがプリントされたTシャツやポストカードもたくさん売っています。それもそのはず、テングザルはボルネオ島にしか生息していない、絶滅危惧種で、川を泳いで渡る珍しいサルなのです。でも、インパクトのある見た目に反して、性格は温厚そのもの。他のサルに寝床を奪われても、怒ったりしません。素直に場所を譲ってしまいます。このサルの持つ温厚さも、生存競争の激しい自然界で生き抜く知恵のひとつなのかもしれません。コタキナバルを訪れたら、ぜひ会いたいサル、ナンバーワンです。

まるで格闘家のような肉体美を持つブタオザル

筋肉質な肉体の持ち主ですが、どことなく愛らしさが漂うブタオザル。見ているだけで、癒されます。ブタオザルはその名のとおり、細い豚のような尻尾を持っていて、頭頂部の黒い毛が特徴的。また、ブタオザルは地上を歩くのも得意で、危険を察すると、木から木への移動に加えて、地上を移動することで、危険を回避する珍しいサルなのです。しかし、残念なことに、森林伐採が進み、ブタオザルの生息地が減ってしまったことで、現在は絶滅危惧種に指定されています。

いたずらっ子のカニクイザル

群れで現れることが多いカニクザル。一匹、発見すると、すぐにもう一匹発見できます。カニクイザルは、国際自然保護連合(IUCN)が定めた生態系や人間活動に影響を及ぼす世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしていて、その愛らしい見た目とは違い、農地を荒らしたり、エボラウィルスなどの宿主になっていることもあるそうです。

サバ州には、森林伐採や密猟などで親を失ったり、生息地を失ったオランウータンなどを、森に帰すためのリハビリ施設「セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター」という森林保護区があります。ここでも、カニクイザルがオラウータンの餌を奪っていました。しかし、カニクイザルの横取りに動じることなく、黙々と餌を食べ続けるオラウータンの子どもたちからは、すでに大人のオラウータンの貫禄が垣間見えます。

ジャングルの王者オラウータン

オラウータンは腕の力が強く、綱渡りが得意。優雅に森の奥から、食事を求めて、おりてきます。誰もが知っているオラウータンですが、実は、生息しているのは、スマトラ島とボルネオ島だけ。コタキナバルにきたら、必ず会って帰りたい動物なのです。

ここ、「セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター」では、運が良ければ間近でオラウータンの赤ちゃんを見ることもできるそう!森林伐採や乱獲などで生息数が減っているオラウータン。このセンターを訪れることで、自然との付き合い方、人としての在り方について深く考えさせられそうです。

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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