注目のメキシコシティ、何故人気の観光地なのか?
ラテンアメリカタワーからメキシコシティ歴史地区をのぞむ ©Miho Nagaya
アメリカの旅行雑誌Travel+Leisureが「World Best Cities 2014 」を発表。世界で旅するのに最適な都市のなかで、メキシコシティが世界ランキング9位に初ランクインし、中南米ランキングでは 1位になりました。メキシコシティはラテンアメリカのなかで最も旅行者が多い(年間1270万人が訪れる)観光都市なのです。そんなメキシコシティが、ベストシティに選ばれた6つの理由に迫ります。
世界遺産など観光の見どころが多い
メキシコシティが水上都市だった頃のなごり、南部ソチミルコの遊覧船 ©Miho Nagaya
「【31のメキシコ世界遺産から】一度は訪れたい!文化遺産&自然遺産10選 」や、 「【31のメキシコ世界遺産から】人類の謎残る、魅惑の「古代遺跡」10選 」の記事でも紹介したように世界遺産が多いメキシコですが、メキシコシティにはテオティワカン遺跡 (正確には隣のメキシコ州ですが、観光で訪れるためには、メキシコシティを拠点にします)を含め、「メキシコシティ歴史地区とソチミルコ」「ルイス・バラガン邸と仕事場」「メキシコ国立自治大学の大学都市の中央キャンパス」の4つの世界遺産があります。世界遺産に認定されているものだけでなく、貴重な文化財が豊富にあり、短期間では回りきれないほどです。
©Miho Nagaya
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広大なテオティワカン遺跡 ©Miho Nagaya
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メキシコ国立自治大学中央キャンパス(通称UNAM)は壁画がたくさん! ©Miho Nagaya
世界トップクラスのミュージアム数
メキシコシティの美術館・博物館の多さは世界トップクラスで、なんと170におよぶミュージアムが市内にあります。各ミュージアムの入場料金は平均50メキシコペソほど(約400円)と、ずいぶんお得なうえに、無料開館日も毎週のように行われていて、入場無料のミュージアムも豊富にあります。展示のレベルも高く、国際的な著名アーティストの展示も頻繁に行われています。ミュージアム好きの人にとっては、かなり楽しめる場所です。
メキシコを代表する芸術界の権威、国立芸術院(ベジャスアルテス)内の美術館も必見 ©Miho Nagaya
ダリ、ルノワール、ロダンといった有名作家の作品を所蔵し、いつでも入場無料のソウマヤ美術館 ©Miho Nagaya
可愛い雑貨天国
「【ショッピングガイド付】どこで買える?カラフルで楽しいメキシコの日用雑貨 」でも紹介したように、可愛い民芸品雑貨はもちろん、ユニークな雑貨天国のメキシコ。なかでもメキシコシティは市場や商店がまとまった場所にあり、買い物しやすいです。雑貨好きにはたまらない町といえるでしょう。
多くの交通機関にフリーWi-Fiスポット。首都ならではの利便性
(上)メキシコシティの地下鉄(下)決まったルートがあり、各駅で停車するので、旅行者にも利用しやすいメトロブス ©Miho Nagaya
首都ならではの、便利さもメキシコシティが人気の理由のひとつ。地下鉄、メトロブス、路面バス、観光用の2回建てバスなどの公共交通機関が発達して、旅行者にも利用しやすいです。
また、「旅行者に嬉しい、メキシコシティのフリーWi-Fiスポットが増加中 !」でも紹介したようにプランに入っていなくても公園など公共の場所でフリーWi-Fiを使えたり、レストランやカフェでもパスワードを教えてもらって、Wi-Fiを使うのが常です。メキシコシティ政府では、近い将来には、地下鉄でもフリーWi-Fiを利用できるための計画を進めているそう。日本よりはかなりオープンな印象を得ます。
旅行者に親切
写真を撮らせてほしいとお願いしたら、陽気にポーズをとってくれたおじさん ©Miho Nagaya
これはメキシコシティだけでなく、メキシコ全土に共通していますが、旅行者には優しく接してくれる人が多いです。たとえば、知らない人に道を聞いても嫌な顔をされません。
ちょっとハイソな感じのレストランでも、集合写真を撮ってくれと頼めば、スタッフが快くシャッターを押してくれます。また、赤ちゃんや小さなお子さん連れにも寛容な人が多く、とても優しく対応してくれるので、家族で旅行しやすいと思います。
必ずおいしいタコスがある
タコス・アル・パストールとチーズの組み合わせは神 ©Miho Nagaya
【現地在住者が伝授】旅でも実践可能!意外と高いメキシコの食費「超節約術」 や、メキシコに行ったら必ず食べたい!タコス・アル・パストール でも紹介したように、メキシコシティは経済的で美味しいタコスの宝庫です。人でにぎわっているお店が美味しさのバロメーター(食あたりを避けるバロメーターでもあります)なので、その辺りは見極めましょう!
[オールアバウト(メキシコ)『メキシコシティのミュージアムをお得に楽しむコツ』 ] [La cronica de Hoy『Premian al DF como mejor destino turístico de AL(メキシコシティがラテンアメリカで最も素晴らしい旅行先と評価される)』 ]
長屋美保 ライター
メキシコシティの路地裏から見た生のラテン文化や社会を追い続けるフリーライター兼なんでも屋。雑誌、WEB、ラテン圏アーティストのCD解説、映画、コンサートのパンフレットなど、メキシコを中心としたラテンアメリカの記事を日本の媒体に執筆するほか、リサーチやスペイン語⇔日本語翻訳も行う。情報サイトAll Aboutのメキシコ公式ガイドでもある。
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