イラストや写真が素敵な外国の料理本や料理サイトは、見ているだけでも楽しい気分になりますよね。なかでも海外のスイーツには心惹かれるものがあります。
でも困ったことに、国内ではそれほど一般的でない砂糖が必要なレシピも少なくありません。「上白糖で代用すればいいじゃない」と思われるかもしれませんが、砂糖の種類によって味だけでなく、食感もずいぶん変わってきます。
外国の味を再現するためにも、今回はレシピに頻出する砂糖のおおまかな種類と特徴を見ていきましょう!
アイシングシュガー/洋菓子
粉砂糖のこと。「パウダーシュガー」や「コンフェクショナーズ・シュガー」と呼ばれることも。
キャスターシュガー/洋菓子
イギリスやオーストラリアでは「キャスターシュガー」、北米では「スーパーファインシュガー」などと呼ばれるきめの細かいグラニュー糖。国内では「微粒グラニュー糖」の名で知られています。通常のグラニュー糖よりも粒子が細かいため、クッキーならサクサクに、スポンジならよりふわっと仕上がります。
ブラウンシュガー/洋菓子
まろやかな甘さとコクをプラスしてくれるブラウンシュガー。アメリカやイギリスのお菓子に欠かせない砂糖のひとつです。濃い茶色の「ダーク・ブラウンシュガー」と薄い茶色の「ライト・ブラウンシュガー」があり、お菓子によって使い分けます。ダークの方を使えばより強い風味に。また、お菓子の焼き色も濃くなります。
カソナード/主にフランス菓子
カフェでキューブ状の茶色い角砂糖を見かけることはありませんか? これはカソナードと呼ばれるフランス産のきび砂糖です。ふんわりとした優しい甘さが特徴の精製度の低い砂糖で、フランス菓子のレシピによく登場します。代用する場合は、三温糖ではなくきび砂糖にしましょう。
パームシュガー/主に東南アジア菓子
ヤシの樹液が原料のパームシュガーは、東南アジアのスイーツに欠かせません。こちらもカソナード同様に精製度が低く、ナチュラルな甘さです。塊で売られていることが多いため、溶かして、さらに漉してから使います。かき氷や白玉のシロップにすると美味。
砂糖と一口にいっても、さまざまな種類があることが分かりますね。上述の5種類は味も食感もかなり異なるため、一度試してみると新たな発見があるかもしれません。
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