日本から約15時間の所にある、世界遺産の街「ルクソール」。ここは、古代エジプトの首都テーベがあった事から、沢山の遺跡やミイラが発見された歴史的価値の高い観光スポットのひとつです。今回は、そんな偉大なルクソールの見どころについてお伝えしたいと思います。
古代遺跡で空中散歩
ルクソールでは、現在とあるアクティビティーが人気です。それが、カラフルな熱気球による空の散歩。約45分間のフライトでは、街の中央を流れるナイル川と、西岸を代表する古代遺跡の両方を眺めることができます。

遺跡を空から!

ナイル川とルクソールの街並みを同時に見ることもできる
続々と発掘される古代の人々
古代エジプトでは、太陽が沈む西側が“死者の住む場所”、太陽が昇る東側は“聖者の街”と考えられていたそう。そのため、ルクソールの西にある王家の谷にたくさんの墳墓が作られ、有名なツタンカーメンの墓やハトシェプスト女王の葬祭殿など、歴代の王達の墓がいくつも発見されています。
現在も発掘作業が続く王家の谷では、ここ最近でも新たなミイラが発見され、ニュースで大きく報じられました。しかし、まだまだ見つかっていない遺跡やミイラがあると予想されていて、今後も目が離せない注目のスポットです。

ハトシェプスト女王の葬祭殿。古代エジプトで最大の女王ハトシェプストの葬祭殿

女王の葬祭殿は広く、保存状態は良好

内部には壁画や遺跡もあり、人気の観光スポット

メムノンの巨像。高さ18mある2対になっているアメンホテプ3世の座像

ツタンカーメンの墓。有名なツタンカーメンが発見され、黄金の仮面も見つかった場所

発掘作業現場の様子 ©Felix Lipov/Shutterstock.com
昼夜で2度楽しめるカルナック、ルクソール神殿
ナイル川の東岸を代表する名所といえば、カルナック神殿やルクソール神殿です。カルナック神殿は、守護神アメンと太陽神ラーが結合したアメン・ラーを祭っており、その規模はエジプト最大級といわれています。

多くの人々で賑わうカルナック神殿 ©Patryk Kosmider/Shutterstock.com
カルナック神殿の付属神殿として建てられたのがルクソール神殿です。この二つの神殿はかつて3kmに及ぶスフィンクス参道で繋がっていました。現在もその一部が残っており、スフィンクスがずらりと並ぶ姿からは、とても神聖なものを感じます。

3kmに渡ってカルナック神殿とルクソール神殿を結んでいたスフィンクス参道。
また日が沈む頃になると、二つの神殿は音と光のショーが開催され、昼間とは違った景色が広がります。古代ロマンと現代の技術が融合したその光景はとても美しく、幻想的な世界観を楽しめます。

ルクソール神殿のライトアップ、陽が落ちる頃、一斉にライトアップ

内部も美しく照らされ、昼間とは違った雰囲気が感じられる
いくつもの遺跡やミイラが眠るエジプトのルクソール。古代ロマンを感じながら、空からの眺めやライトアップされた神殿を一度でいいので見てみたいものです。
[All Photo by Shutterstock.com]
Kamai Tomonori
アパレル.電材商社で働いた知識を生かし、不動産・ファッション・電機系の記事をメインに執筆。webを中心とした活動をしており、ライター以外にもコンテンツのディレクション業務や、文章の編集構成などエディターとしても活躍。
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