1989年11月9日に崩壊したドイツ・ベルリンの壁。今年で壁崩壊から25周年を迎えました。その記念に、11月7日~9日の3日間「光の祭典」が行われました。1万個もの光の風船が全長約15km高さ約3mに渡って並べられ、東西を分断していた壁を光で再現。その映像がとても感動的と話題になっています。
ベルリンの壁って何?
ドイツのベルリンという町に巨大な壁が築かれました。一枚の大きな壁がひとつの町をづたつに分けて、大切な家族や友人、親戚やおじいさんおばあさんに二度と会えなくなってしまう・・・。そんなこと考えられませんよね。でも当時のベルリンの壁は25年前の1989年11月9日に崩壊するまで、約28年の間に渡り、町を分け隔てていたのです。
25周年を記念して、壁のあとに光の風船を
©Youtube/WHITEvoid interactive
ベルリン中心部では、25周年を迎えるにあたりかつて町を分けていた壁があった場所に約15kmにわたる1万個の光の風船を設置しました。LEDライトが搭載されていて、夜になると幻想的な光が町を包みます。
©Youtube/WHITEvoid interactive
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上空からの映像写真
「壁のない世界」を希求して平和、自由への祈りを込めて点灯された風船は、市民たちの手によってそれぞれの思いや願いを込めて最後に夜空へと放たれます。映像を観た人々からは、自由への感謝や、大切な人と過ごせることの大切さを実感したと賞賛の声が挙がっています。
LICHTGRENZE – light art project for the 25 years fall of the wall memorial November 2014
ヨーロッパ屈指の観光都市に発展
祭典の際にべルリン観光局局長のブルクハルト・キーカー氏は「ベルリンは25年間でWallCityからWorldCityに変身した」とスピーチをしました。ベルリンの壁崩壊後、20年ほどでロンドン、パリに次いで観光客が多いヨーロッパ屈指の観光都市に発展したというベルリン。かつて壁があった場所を巡るツアーなども人気が高いそうです。
壁の跡地 ©turtix / Shutterstock.com
またベルリンにはミシュランの星つきレストランが13軒もあり、グルメな町としても知られています。歴史を感じる街並みと、最先端のアートやショッピングが混在している魅力的な観光都市です。2018年にはドイツ帝国のベルリン王宮を復元する計画もあり、ますます観光都市として成長するベルリンに注目が集まっています。
感動的な光の祭典を終えて新たなる発展を遂げたベルリン。歴史、美しい街並み、グルメ、ショッピングと魅力的な観光地としても話題の町を訪れてみるのも楽しそうですね。