こんにちは、時空の旅人です。TABIZINEの時間を遡り、今までのヒット記事を巡る旅をしています。今回は2013年12月14日に紹介された、アメリカの「モニュメントバレー」をお伝えします。 |
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岩と光が生み出す光景は鳥肌ものです。
グランド・キャニオンをはじめとしたユタ州とアリゾナ州にまたがる「グランドサークル」の中でも、実際に訪れた人が「思った以上に感動した」「もう一度行きたい」と高く評価する公園の一つが「モニュメントバレー」です。
荒野にそびえるメサ・ビュート
見渡す限り広がる荒野の中で突如現れる、テーブル状の大地「メサ」と更に浸食が進み高さを持った残丘「ビュート」。
まるで天に向かって祈りを捧げる記念碑のような出で立ちであることから「モニュメントバレー」と呼ばれているこのエリアは、もともとはグランド・キャニオンのような渓谷でしたが、長い年月で浸食が進み、今のような形に変化しました。
先住民ナバホ族が守る神聖な大地
モニュメントバレーは知名度が高いエリアにも関わらず国立公園でも州立公園でもありません。
実はアメリカ先住民のナバホ族の聖地であり、実際の管理も彼らが行っています。
モニュメントバレーの観光は一般の観光客が許可を取ることなく入場できる「バレードライブ」と、ナバホ族が運営するジープツアーのみ入ることが許されている「ミステリーバレー」に分かれています。
狙うは茜色に染まる夕暮れ時
バレードライブでもモニュメントバレーの壮大さを充分に感じ取ることができますが、ミステリーバレーではナバホ族のガイド・ドライバーがビューポイントを解説付きで巡ってくれるだけでなく、歌や笛まで披露してくれるのでおすすめです。
ジープツアーは複数のグループが乗り合うコース、ガイドをチャーターするプライベートコースが用意されています。
おすすめの時間帯は夕暮れ時。ビュートが夕陽によって染められ、美しい茜色に変化します。
思わず息を飲むほどの圧倒的な景色を目の前にすると、いま自分が持っている悩みや不安がちっぽけなものに思え、心の奥底からパワーが湧いてくるかのような感覚になります。
我々人間が自然によって生かされていることを体感せずにはいられません。
執筆者:平井 みか
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