人にとって犬は、とても大切な友人。
犬を飼っている人にしてみれば、なくてはならない家族の一員です。そんな犬との共生を実現している国をご紹介したいと思います。
ドイツの犬たち
ドイツでバスや電車などの交通機関を利用すると、きっと犬を連れている人をたくさん見かけることでしょう。どの犬も飼い主の言いつけをきちんと守り、ウロウロすることなくじっとお座りして目的地まで静かにしています。
街中には犬を繋いでおくための場所が用意されており、買い物や用事を済ませる間、そこで待たせておくことができます。
見知らぬ犬同士が近くにいてもトラブルを起こすことなく、冷静沈着。「お待たせ!」と飼い主が戻ってくると、「はいはい、それでは行きましょうか」としっぽを振りながら立ち上がります。
動物愛の深さ
なぜドイツの犬はこんなにもお利口なのでしょう? その理由は動物愛護の精神にありました。
ドイツでは動物の殺処分を一切行っていません。捨て犬や捨て猫、迷子の動物などは「動物の家」というシェルターで預かり、里親が見つかるまでの間、無期限で保護します。
その活動は自国内だけではとどまらず、近隣諸国にまで広がっています。他国で殺処分されてしまう犬猫を救うため、ドイツで受け入れを行ったり、現地で「動物の家」を設置し、避妊手術や里親探しを手伝ったりしています。
共生を実現した社会のあり方
ドイツでは特に、歴史的に繋がりの深い犬との関係が大切にされています。犬の権利を守るために、法律まで定められているのです。
犬がストレスなく人間社会で生きられるよう、ノーリードで自由に走り回れる公園を確保。犬の体の大きさに合わせて、リードの長さや、オリを使う場合には最低限必要なサイズを細かく規定しています。適切な食事や運動をさせていない場合は虐待とみなされ、正しく犬を飼えない人は警察に逮捕されてしまいます。
ドイツの人々は、自主的に犬をしつけの訓練学校へ通わせることが多いようです。これも社会全体で、ペットと暮らすことの責任を共有しているからこそでしょう。犬との共生を叶える暮らし。ドイツにならうことは多いようです。
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