海外のレストランで目にする「ベジタリアン」の文字。最近は、日本でも野菜だけを使用した料理のレシピ本が売られていたり、ベジタリアンメニューを取り扱うレストランも増えています。ハリウッドスターにも多いベジタリアンですが、彼らはなぜベジタリアンになるのでしょうか? そして、何を食べているのでしょうか?今日は、意外と知らないベジタリアンの世界をご紹介します。
そもそも「ベジタリアン」とは?
「ベジタリアン」とは、動物性食品を摂取せず、野菜などの植物性食品のみを食べる人々のこと。ベジタリアンになる理由は様々で、動物愛護、環境保護、宗教、はたまた単なる好みが挙げられます。
ベジタリアンと一口に言っても、さらに細かく分類されるのも特徴です。たとえば・・・
さらに、宗教上の理由からベジタリアンのなかには、虫の殺生も避ける食生活を送る人びとがいます。それが、ジャイナ教信者。厳格なジャイナ教信者は、収穫時に小さな虫を殺すのを避けるため、根菜類は食べないのだそうです。
サラダだけじゃない!こんなに豊かな食生活
でも、ベジタリアンってサラダばっかり食べているんでしょ? と思ったら大間違い! 実は、動物性食品を摂らなくても、色んなメニューを楽しめるのです。さらに、ベジタリアン人口の多い国のスーパーでは、動物性食品不使用のソーセージやハンバーグを手に入れることができますよ。
ひよこ豆やレンチル豆をベースとしたハンバーガーパティは、スーパーでもよく見かける商品。ファストフードチェーンでも、ベジタリアン用メニューが売られていることがあります。
スシ・レストランや売店では、アボカド、ニンジン、油揚げ、キュウリなどを使った「ベジタリアン・スシ」も。
「ベジタリアンズ・ミート」と呼ばれることもあるキノコ類も人気。こちらは、キノコをくり抜いて野菜などを詰めてオーブンで焼いた、スタッフド・マッシュルームです。
ベジタリアン用のケーキもあります! 乳製品、卵不使用でも美味しいレシピは、食物アレルギーを持つ人びとにも重宝されます。
知り合いのヴィーガンの女性は、野菜だけでは不足しがちな鉄分をサプリメントで補っているそうです。少し大変そうに思える彼女のベジタリアン生活を支えるのは、強烈な動物愛護の精神。賛否両論を巻き起こす概念でもありますが、世界には様々な考えを持つ人びとがいるという、当たり前のことを再認識させてくれるものでもあります。