世界中で人気のパンケーキ。ボリュームたっぷりのアメリカン・スタイルのパンケーキは、定番スイーツとして定着した感がありますよね。
国内で人気のふわっとしたパンケーキとは対照的に、イギリスでは平べったいクレープのようなパンケーキが広く親しまれています。各家庭にはオリジナルのレシピがあり、イギリス人なら誰もが小さい頃から食べている「ママの味」なのです。
さて、そんなイギリスには「Pancake Day(パンケーキの日)」なるものが存在します。キリスト教に関係のある行事で、復活祭(イースター)から遡ること40日前の2月、または3月の火曜日はパンケーキの日に認定されています。
今年のパンケーキ・デーは2月17日。たまたまこの日にイギリスに居合わせたら、パンケーキにまつわる様々な楽しいイベントを垣間みることができます。
なぜ、パンケーキを食べるの?
復活祭までの「レント」と呼ばれる日曜を除く40日間は、罪を償う期間とされています。中世の時代には、肉はおろか卵や乳製品を食べることを禁止されていました。このため、レントに入る前に家中の材料を使ってお腹を満たそう! ということで、各家庭でパンケーキを焼く習慣が広まったそうです。
パン食い競走ならぬ、パンケーキ・レース
パンケーキ・デーの当日には、イギリス各地でパンケーキ・レースなるものが開催されます。フライパンに入ったパンケーキをひっくり返しながら走る姿はとてもユニーク! レースは慈善事業の一貫でもあります。
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イギリス流、パンケーキの楽しみ方
たまたまパンケーキ・デーにイギリスに滞在したことがあるのですが、その際に友人宅でご馳走になったパンケーキは「クレープではないか!?」と思うほど薄っぺらいものでした。でも失敗作というわけではなく、薄く仕上げてトッピングをくるくる巻いてのり巻きのようにいただくのがイギリス流。
定番のトッピングは「レモン&シュガー」や「ヌッテラ」と呼ばれるチョコレートのペーストにジャムなど。アメリカンスタイルのパンケーキとは異なりますが、イギリスのパンケーキも素朴なおいしさです。
興味のある方は、情報誌「TimeOut.com」に掲載されているレシピを参考にどうぞ! 英語ですが、写真付きなので分かりやすいですよ。
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