「京女の長風呂」。
美しさを求めてお風呂で丹念にお肌を磨き上げるため、長風呂になるという意味のこんな言葉が現代にまで伝わる程、昔から美を追求してきた京都の女性たち。そんな京都には花街の舞妓さん芸妓さんにも愛されてきた「京コスメ」と呼ばれる、お肌にやさしい自然派コスメが存在します。
こだわりの自然素材を使い、伝統技法により丁寧に作り上げられた京コスメ。使い心地が良いのはもちろん、パッケージも日本らしくて可愛らしいものばかり。今回は京都土産にもぴったりのおすすめの京コスメを6つご紹介します。
日本を代表するあぶらとり紙ブランド「よーじや」
京コスメと聞いてまず「よーじや」をまっさきに思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? 看板商品はお馴染みのあぶらとり紙ですが、優秀なのはそれだけではありません。天然純綿100%のお肌に優しい「純棉こっとん」や、まゆのようにしっとりスベスベのお肌に導いてくれる「まゆごもりはんどくりーむ」などもおすすめ。お値段もお手頃のものが多いので、まとめ買いのお土産にもぴったりです。
京都の舞妓さんがコンセプト「マミーサンゴ 京都コスメシリーズ」
京都舞妓をコンセプトに生みだされた「京都コスメシリーズ」。舞妓さんたちの美しさの秘密をぎゅっと詰め込んだような、見た目にも可愛いコスメがたくさん揃っています。特に人気なのが「舞妓さんの練り香水うさぎ饅頭」。香りは京和菓子をイメージした「桃」「沈丁花」「金木犀」の3種。ほんわりとやさしい香りがします。
日本古来の素材でやさしくお肌のお手入れ「京都ちどりや」
舞妓さんや芸妓さん御用達の化粧品、和小物、美容雑貨を扱うお店として1949年にオープンした「京都ちどりや」。お肌の弱い方も安心して使えるようにとの願いが込められたコスメは、厳選された柚子、緑茶、米ぬか、月桃など、日本古来の素材が贅沢に使用されています。おすすめは「ちどりやピーチムーンハーバルフェイスウォーター」月桃の葉から採れた蒸留水に、グレープフルーツシードのエキスを天然の防腐剤として配合しただけの、とってもシンプルな化粧水なのに、お肌のキメを驚くほどしっかりと整えてくれます。
200年近くの歴史を誇る油店「山中油店」
創業文政年間(1818〜1829)、200年近くの歴史を誇る油専門店「山中油店」。現在でも日本で数少ない油専門店として営んでおり、様々な種類の油を取り扱っています。おすすめはスキンケアオイル「京椿」。国産の椿油を100%使用したスキンケアオイルで、化粧水などに数滴足すだけで、お肌のうるおいをしっかりと守ってくれます。
京美人に愛され続ける「新洞食糧老舗」
慶応2年(1886年)に創業された「新洞食糧老舗」。150年近く続く老舗のお米屋さんが手掛ける「京小町ぬか」が京美人の秘密として注目されています。美肌効果をもたらすと言われる様々なビタミン、たんぱく質など、天然の栄養成分がたっぷりと含まれた米ぬかは、古来より美容に良いと女性たちに親しまれてきました。昔と同じように機械ではなく、丁寧に手作業で採られた白ぬかのみから作られた京小町ぬか。防腐剤や香料などが一切加えられておらず、食べられるほど安心して使えます。洗顔料に混ぜたり、パックとして利用したり、入浴剤として使用したり、いろんな方法で日々のお手入れに取り入れたいですね。
こだわりの和漢植物がつまった「京乃雪」
「食べるもの、肌につけるもの、それがすべて、すこやかな身体をつくる」という、医食同源の考えをコンセプトに、こだわりの素材・製法で、じっくりと時間をかけて作られる「京乃雪」のコスメ。日本中から集められた27種類の和漢植物を京都の鞍馬に湧き出る水に漬け込み、甕(かめ)でじっくりと熟成させてできあがるエキスが配合されています。おすすめは「リカバリィジェルクリーム」。オールインワンタイプの保湿クリームによりシンプルなスキンケアが、しっとりプルプルの美肌に導いてくれます。
気になる京コスメはありましたか? お肌にやさしい京コスメをじょうずに取り入れて、はんなり美しい大和撫子を目指しましょう!
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