2015年1月から、NYC在住であれば、グリーンカード、市民権を問わず、NYC発行のID(身分証明書)を作ることが出来るようになりました。アメリカではIDの提示を求められることが多いのに、社会保障番号を持たない学生や不法移民などは、正式なIDが持てなかったのです。
銀行口座開設、家(アパート)を借りる時、年齢確認(バー入場は21歳以上)などIDが必要。NYC発行のIDが持てるチャンスなので、早速申し込んでみました。
申し込みは、オンラインで簡単に出来ます。日本語表記もありますので、内容は必ずサイトをご確認ください。
■申し込みサイト [IDNYC]
1. Select Service → New Applicant 新規申し込み
2. Select Site → 手続きする場所を選ぶ。自分が便利な場所、近所など。マンハッタン、クイーンズ、ブルックリンなどこちらを参照。
3. Select Date → 面接日、時間を指定する。
4. 申請確認メールが届く
書類A(身分証明)から1つ+B(住居証明)から1つ+申請書類の写真は、面接時に撮られるので不要。
。Bは、住居を証明するものなので、現住所の表記要。
• 米国のパスポートまたはパスポートカード
• 外国のパスポート(機械読取式)
• 米国の州が発行する写真付運転免許証または仮免許証
• 米国の州が発行するIDカード
• 米国の永住者カード(グリーンカード)
• 市民権·帰化証明
• 一般的な米国労働許可証
• 米国連邦政府が発行する写真付きID
• ケーブルテレビ、電話または公共料金の請求書(60日以内の日付)
• 現在の住居賃貸書
• 地方固定資産納税証明書(1年以内の日付)
• 住宅ローン支払い受領書(60日以内の日付)
• 銀行口座明細書(60日以内の日付)
• 給与明細書(60日以内の日付)
• 申請者または申請者の子供が在籍する小学校、中学校、高等学校、または市教育局79地区の学校が発行する書簡(60日以内の日付)
会場にもあります(英語表記)が、事前にプリントして記入しておくとラク。
内容を見ると、家庭内暴力、身元不明で亡くなる人を保護防止するための目的もあるような気がします。
※日本語での書類も可能。
受付で必要書類が揃っているか、チェックされます。OKになったら、おもちゃみたいな携帯を持たされます。順番が来たら、音と振動でサインが来ます。手続きは、書類のチェック、簡単な質問、写真撮影で、所要時間15〜20分程度。手続きは無料です。
今回申請手続きをした場所。手続きは、5年間札幌にいた中国系アメリカ女性が担当でした。
彼女によると、ほとんどスペイン語圏の申請者で、1月にこのプログラムが始まって以来、この場所ではじめての日本人だったそうです。
ID(身分証明書)は、面接日から3週間後郵送にて届くそうです。
●図書館利用可能(NYCマンハッタン、クイーンズ、ブルックリン全共通)
●警察官、公共建物入館時、賃貸契約時、仕事に応募、バー入場、酒煙草の購入時に提示を求められた際の身分証明になる。
●銀行口座やクレジット口座を開ける
●NYC美術館、動物園、植物園、劇場での割引入場可能。
●レクリエーションセンター、一部スーパーの割引あり
など
アメリカで留学している(する予定の)ある人、ご主人の赴任で駐在しているもののアメリカ政府発行の身分証明がない人は、作ってみては如何でしょうか。ビザステータスを問わず申請出来るので、不法移民も含めてどれだけ居住者がいるのか、政府で把握したいのだと思われます。今まで閉ざされていた扉が開かれ、NYC居住者の利便性、NYCの経済活性と双方にとってメリットになる画期的システムといえるでしょう。