廃材で作った額縁がステキな味わい。ドイツに学ぶ物を大切にする心

Posted by: 内野 チエ

掲載日: Apr 20th, 2015

リサイクル先進国・ドイツ

廃材で作った額縁がステキな味わい。ドイツに学ぶ物を大切にする心

Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)を徹底している国と言えばドイツです。

リサイクルは日本でもなじみが深いものですよね。資源としてゴミを回収し、再び加工して別の製品として再利用することです。またリユースは洋服や本、おもちゃ、家具のお譲りなどにあてはまります。バザーなどでやりとりされる商品もリユース品ということになりますね。
これら二つに比べるとまだまだ日本では浸透していないのがリデュースです。

リデュースとは、製品を作る企業や工場に求められるもので、ゴミを出来るだけ出さない商品を製造・販売する取り組みのことです。使い捨て製品をできるだけ「購入しない」の前に、「販売しない」という努力が必要だということです。ドイツでは90年代に「容器包装令」などの法律が制定され、国をあげてリデュースに力を注いできました。
政府、製造企業、販売小売店、購入者が協力することで、ゴミの削減に成功したドイツ。環境への取り組みは特別なことではなく、生活を楽しむためのちょっとした工夫に過ぎない・・・そんな声が聞こえてきそうです。

使い古されたキズが新しい味わいに

そんなドイツの精神を物語るような素敵なお店がこちら。

ベルリンにある写真館「Luxad」の店内に一歩入ると、ちょっと個性的な額縁が目に飛び込んできます。ペンキがひび割れところどころ剥がれていたり、キズだらけだったり。一見ボロボロに見えなくもないけれど、でもがっちりと太めの木枠はキズなんてものともせず堂々と輝いているようで・・・。なんだかとても、気になってしまいませんか?

実はこの額縁、リサイクルで出来ているのです。以前の形はテーブルや椅子、窓枠などさまざま。不用になった家具も捨てればただの廃材ですが、それを額縁として再利用すればまた新しい命を与えることができます。

木々の一つ一つに長い記憶が刻まれている額縁は、不思議と古さではなく新しさを感じさせます。

フォトフレームとして、またはミラーとして。お部屋に飾ればアンティークのように、落ち着いた雰囲気を漂わせてくれそうです。
オンラインでも購入可能なので、ぜひお気に入りの一枚を探してみてくださいね。

PROFILE

内野 チエ

内野 チエ ライター

Webコンテンツ制作会社を経て、フリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得、など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。特技はワラビ料理と燻製作り。

Webコンテンツ制作会社を経て、フリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得、など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。特技はワラビ料理と燻製作り。

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