あなたは今どこにいる?旅人が通る4つの「心の境地」

Posted by: 公界公

掲載日: May 10th, 2015

旅に出てもあまり楽しめない・・・そんなときは自分がしたいと思っている旅と自分が実際に楽しいと感じる旅が一致していないのかもしれません。そこで旅人が通る旅のフェーズ(段階)について考えてみたいと思います。

1. 目的の地に向かう旅に出る

旅に何を求めているのか――旅人が通るフェーズ

目的の地を目指して旅に出ます。朝目覚めて、その日一日の過ごし方を自分の好きなようにデザインできる自由な旅にワクワクします。

2. 旅自体が目的になる

旅そのものの楽しさを覚えると、たいして行きたい場所がなくても旅に出たくなります。とにかく玄関を飛び出すことが最優先で、行き先は成り行き任せで構いません。淀むことなく水のように次の場所に流れていくことが何よりも重要になります。

3. 旅に倦む

旅に何を求めているのか――旅人が通るフェーズ
旅が日常となり醍醐味を失いますが、惰性でそのことになかなか気が付かないかもしれません。満足できる楽しみが得られないのならば、何かを変える必要があるのです。やがて物理的な移動だけが旅ではないことに思い至ります。次に向かうべき土地は「ある境地」なのです。

4. 深く広い行き先はすぐそばにある

次から次へと場所を変えていく大回りな旅の中で、自分の身近にあるものをいくつも置き去りにしてきたことに気付きます。当たり前のように置き去りにしてきたこれらの事物や事象との間に未踏の距離があること、自分に最も近いものとの距離が最も遠いことを見出だします。

旅に何を求めているのか――旅人が通るフェーズ

いかがでしたか。自分が知らないうちに旅心はもっと先のフェーズに進んでいるのかもしれません。旅の計画を練る前に、あなたの内なる旅人の声に耳を傾けてみてください。

[All Photo by Shutterstock.com]

PROFILE

公界公

Kugai Toru ライター

行きたいのは場所ではなく境地。たくさん消費し、いっぱい忘れ、何も感じなくなり、すでに知っていたことをふとまた思い出す。珈琲の効き目がなくなると自転車で道に迷って遊ぶ。

行きたいのは場所ではなく境地。たくさん消費し、いっぱい忘れ、何も感じなくなり、すでに知っていたことをふとまた思い出す。珈琲の効き目がなくなると自転車で道に迷って遊ぶ。

SHARE

  • Facebook