いつか行きたい!花と湖に癒やされるフィンランドの夏至祭

Posted by: africa

掲載日: Jun 15th, 2015

冬至にはかぼちゃを食べる人でも、案外夏至は気が付くと過ぎ去っている事が多いのでは? 一年で一番日が長くなる夏至。この夜をフィンランドの人は心待ちにしているんですよ。

いつか行きたい!花と湖に癒やされるフィンランドの夏至祭

悪いスピリットを追い払う、コッコ(kokko)と言われる篝火を焚いて、大酒飲んで大騒ぎをすると、その年は豊作で、幸せになるという古い言い伝えに習って、国中でお祝いします。

暖かい夏の始まりを告げる夏至祭

真夜中でも太陽は沈まない、ほんわり白夜シーズンの始まり。水辺のコテージで釣りしたり泳いだり、自然の中で過ごすフィンランド人の夏休み。長い冬と仕事のお休み、短いけれど楽しい夏の始まりを告げるのが夏至祭です。

街で楽しむサウラサーリ夏至祭

ヘルシンキでは、若者たちが伝統的な夏至祭のダンスを復活させました。この時期フィンランドの大地を埋め尽くす花々と白樺やポプラの新緑で祭りもおめかし。

屋台や市が立ち、民族衣装でのダンスが披露されて、わくわくです。

オーソドックスなお祭が楽しめるサウラサーリ夏至祭。フィンランド政府観光局公式HPのVisitFinland.comも必見です。

街を離れて、森と湖の中で過ごす夏至祭

いつか行きたい!花と湖に癒やされるフィンランドの夏至祭

夏至の週末、都市にはすっかり人がいなくなり、湖近くの田舎町ではコッコを囲んで、歌ってダンスして、湖で泳いだりサウナに入ったり。

いつか行きたい!花と湖に癒やされるフィンランドの夏至祭

ハイライトは夜10時以降に各地で始まる、コッコの点灯式。そして一年で一番短い夜がふけるのを待って、魔法の儀式です。この夜のハーブや薬草は朝露が落ちる前に霊力が宿ると信じられています。

未来のフィアンセを垣間見ることのできるおまじない!?

いつか行きたい!花と湖に癒やされるフィンランドの夏至祭

日本でも出来そうなものをいくつか紹介しましょう。

・枕の下に7種類の野花をおいて寝ると、夢で将来のフィアンセに合うことが出来る。
・夜に裸で泉に行き、覗きこむと、未来のフィアンセの顔が水面に映し出される。これ、温泉でなら簡単にできそうでは?
・ベッドに行く前に塩辛いものを食べると、夢の中で水を手渡してくれるのが、フィアンセ。

これは明日にでも試せそうですが、叶うのは6月22日の夏至の日だけなのでご注意。

[NORDIC RECIPE ARCHIVE/FINNISH MIDSUMMER]

フィンランドのどこかにあるというムーミン谷。ムーミンに出てくる揺れてるだけのニョロニョロは、夏至の前の晩に種をまくと、地面から生えてきて、夏至祭の日に恒例の集会を開くんだそうです。ニョロニョロって種だったの、知ってましたか? 森の国フィンランドの夏至祭は摩訶不思議を楽しむ日なのです。

今回はフィンランド語でさよならを。もいもい!

いつか行きたい!花と湖に癒やされるフィンランドの夏至祭

[Photo by Shutterstock.com]

PROFILE

africa

africa ライター

ラジオCMのディレクター、CMプランナーを経て旅人に。スペインに長く住み、モンゴル辺境を馬で、メキシコを車で、パラグライダーで空を、ヨットでは地中海を5年間旅する。食べ物や歴史から暮らしのアイデアを探す旅がテーマ。もっぱら畑で野菜づくり、相方は猟師修行、半自給自足の手作り生活を目指す。

ラジオCMのディレクター、CMプランナーを経て旅人に。スペインに長く住み、モンゴル辺境を馬で、メキシコを車で、パラグライダーで空を、ヨットでは地中海を5年間旅する。食べ物や歴史から暮らしのアイデアを探す旅がテーマ。もっぱら畑で野菜づくり、相方は猟師修行、半自給自足の手作り生活を目指す。

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