訪れる場所によって、雰囲気がガラリと変わるフランス。パリやボルドーなど華やかな都市部はもちろん、ニースやカンヌといった高級リゾート地も素敵ですが、内陸部にも知られざる見所がたくさんあります。
そのひとつが、フランス南西部の小さくて可愛らしい町「Figeac(フィジャック)」。中世にはカトリック教の巡礼の道「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の宿場町として、また商業の町としてヨーロッパ中に名を馳せたと言います。
町の中心部に流れるセレ川沿いの緑溢れる風景や石造りの重厚な街並は、歩いてまわるだけでも感動を覚えそう!
フィジャックの見所
町全体が、まるで美術館のようなフィジャック。
市内には中世に建てられた「サン=ソーヴル教会」や「ノートルダム・ド・ピュイ教会」があり、歴史散策をするにはぴったりです。
セレ川に架かる橋「Pont D’Or」を渡って、市内観光を楽しみましょう。市内の中心部「シャンポリオン広場(Place Champollion)」は、カフェやレストランが集まる観光スポットです。この広場は、ロゼッタ・ストーンの解読をした古代エジプト学研究者で、フィジャック生まれのジャン=フランソワ・シャンポリオン氏にちなんだもの。
広場にはシャンポリオン氏の生家跡に建てられた「シャンポリオン博物館」と、ロゼッタストーンの巨大レプリカがあります。
お肉中心のボリュームたっぷり料理
フランス南西部は鴨肉を使った料理が有名です。鴨肉のソテーに、鴨のコンフィ、フォアグラは外せません!
また、フィジャックからほど近い場所にあるロカマドゥール産ヤギのチーズ、カオール産の赤ワインなども試してみたいもの。当地のフレンチレストランなら、ほぼどこでも扱っているはず。
甘いものがお好みの方は、南西部の特産品「クルミ」を使ったスイーツやクルミのリキュールなどはいかがでしょう? 市内のパティスリーやリカーショップにもクルミを使った商品がたくさんありますよ。
スーパーで見つけた「プルーンとクルミのリキュール」。食前酒または食後酒として (C)sweetsholic
食べ物から雑貨まで揃う、土曜日限定マルシェ
毎週土曜日は8時〜12時半まで、シャンポリオン広場で大規模なマルシェが開催されます。
フランス南西部の周辺地域で採れるハチミツや果物、この辺りで作られたチーズにヨーグルトなどの乳製品からパンにお菓子など、さまざまなものが一堂にずらり!
試食しながら楽しめるのもマルシェの醍醐味です。気になるものがあれば、「Je peux goûter(ジュ・プ・グテ/ひとくち、試食させてもらえますか)?」と尋ねてみましょう。
キッチン用品に雑貨、洋服などを扱っているお店もたくさんありました。土曜にフィジャックを訪れたら、早起きしなくっちゃ!
フィジャックは1日あれば市内観光ができてしまうコンパクトさなので、限られた日数内での旅行にもピッタリですよ。
[tourism-figeac.com]
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