寝不足時は特に注意!熱中症の意外なサインと対策法

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jul 12th, 2015

暑い地域の国に旅行する予定の人、あるいは国内でも南の島に旅行を予定している人は、熱中症の対策をした方が賢明な時期になってきました。

寝不足時は特に注意!熱中症の意外なサインと対策法

そこで今回は、旅先での熱中症予防の方法をまとめました。夏に向けて暑い日々が続くこれからの時期、普段の生活でも役立つので、ぜひともチェックしてみてください。

外出前と外出後の対策が重要

寝不足時は特に注意!熱中症の意外なサインと対策法

そもそも、熱中症とは何でしょうか? 人はさまざまな方法で体温を一定に調整し健康を維持していますが、何らかの要因が重なってその体温調整機能が上手く働かなくなった状態を熱中症といいます。

最悪の場合は死亡するケースもあり、2014年は58,729人が救急搬送され、数年前の2010年には年間で1,745人の方が、不幸にもお亡くなりになりました。

まして普段と違う旅先の場合、その土地の暑さに体が慣れていないため、熱中症のリスクも高まります。暑い時期の旅行では、ホテルを出る前と外出後に、以下の対策を講じてみてください。

ホテルを出る前は暑さ指数(WBGT)をチェックする

寝不足時は特に注意!熱中症の意外なサインと対策法

旅先でホテルを出る前には、暑さ指数をチェックする習慣を身に付けてください。暑さ指数(WBGT)とは、1954年に米国で考案された、熱中症のリスクを判断する指数になります。

湿度や熱環境(日光など)、気温の3つから熱中症のリスクを計る数値で「℃」表記をします。特に激しい運動をするのではない、通常の旅行であれば、

25℃未満・・・注意(激しい運動は注意)
25℃~28℃・・・警戒(運動をする際は、定期的に休息を)
28℃~31℃・・・厳重警戒(炎天下の外出は避ける。室内は気温に注意)
31℃以上・・・危険(外出は避ける。涼しい室内に避難)

といった判断になります。国内旅行の場合は、環境省が用意してくれている『熱中症予防情報サイト』を見れば、全国の暑さ指数が分かるようになっています。国外旅行の場合は、その土地の政府などが運営しているウェブサイトなどからWBGTを探してください。

検索ワードとして旅行中の「国名(Australiaなど)」と「WBGT」を打ち込めば、何らかの情報が出てくるはずです。

ホテルを出た後は、服装と行動に注意する

寝不足時は特に注意!熱中症の意外なサインと対策法

暑さ指数をチェックした後は、外出時の熱中症予防に努めてください。暑さ指数が低くても、

・時差ボケで寝不足がある
・現地の食べ物で下痢になった
・旅の疲れがたまっている

といった日は要注意です。体調が優れず体力が落ちているときは熱中症のリスクが高くなります。旅行のスケジュール上、外出が仕方ない場合は、

・日陰を移動する
・長時間の歩行は避け、定期的に休息を入れる
・涼しい衣服を着る
・帽子をかぶり、直射日光を避ける
・水分と塩分の補給を徹底する

といった点に注意してください。

・筋肉痛、筋肉の硬直
・めまい、頭痛
・大量の汗
・吐き気
・だるさ

などは熱中症のサインです。異変を感じたら涼しい場所へ避難し、服装を緩めて体温を放出してください。冷たい物があれば首、脇の下、太ももの付け根を冷やし、水と塩分を補給します。

自分で水分を飲めない、症状が良くならない場合は要注意。すぐに現地の医療機関に足を運んでください。熱中症は英語でheat strokeです。

[熱中症予防情報サイト – 環境省]
[3.熱中症はどれくらい起こっているのか – 環境省]
[All Photo by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

SHARE

  • Facebook