近年、海外で“ペルーの食”に注目が集まっているのをご存知ですか?実は日本でもにわかにペルー料理が注目され始めています。
代表料理「セビーチェ(魚介類のマリネ)」や、「アンティクーチョス(串焼き料理)」は、日本人の口にもピッタリ! 「チチャモラーダ(紫とうもろこしのジュース)」も冷蔵庫に常備しておきたいくらい美味しいんですよ。
そして今回ご紹介するのは、“飲むだけで南米気分が味わえる”お酒「ピスコ(Pisco)」。歴史からカクテルの作り方まで、ピスコの魅力を余すこと無くお伝えします。
「ピスコ」ってどんなお酒?
「ピスコ(Pisco)」は、ペルーの国民的なお酒で、ピスコやイカ地域を中心に製造されているブドウの蒸留酒です。
スペイン人によってブドウが持ち込まれたのは16世紀半ば。ペルーは糖度の高いブドウの栽培に適した気候だった為、ワインが多く作られるようになりました。
ところが、スペインよりペルーワインの方が質が高く、スペインのワイン産業を圧迫してしまう結果に・・・。ついにはワインを作ることを禁止されてしまったそうです。そこで作られたのが、蒸留酒のピスコ。
平均アルコール度数は何と42度!うっかりグイッといくと大変なことになります(笑) 口に含むとだんだんと体が火照ってくるのを感じますが、すっきりとまろやかな口当たりで飲みやすく、お酒が強いとは言えない筆者でもはまってしまうほど。ビールの苦味が苦手という方にもオススメですよ。
蒸留所でピスコサワー作りを体験
百聞は一見に如かず、ということでペルーにやってきました!
今回お邪魔したのは、パラカスにある蒸留所「Bodega 1615」。ちなみに、この1615という数字は、ピスコが作られ始めた年だそうですよ。
ピスコには、この“ケブランタ”という品種のブドウが使用されます。
・・・ん?
この体の火照りはイケメンバーテンダーさんのせいか、はたまた、ピスコのアルコール度数が高いせいか・・・(笑)
お店の2階へ上がると、見渡す限りブドウ畑!こちらではお食事をいただくこともできますよ。「パチャマンカ」と呼ばれるアンデス地方の伝統料理とピスコ、最高に贅沢な時間です。
そしてここ「Bodega 1615」では、ペルーで一番人気のカクテル「ピスコサワー」の作り方も教えてくれます。
超がつくほど簡単!「ピスコサワー」の作り方
一度作るとはまってしまうこと間違いなしの簡単レシピです!
ピスコ…60ml
ライム果汁…15ml
シロップ…30ml
卵白…半分
氷…6個
シナモンパウダー…適量【作り方】
(1) グラスに氷を入れて冷やしておきます。
(2) シェイカーにシナモンパウダー以外の材料を全て入れ、シェイク!
(3) グラスに注いだら、シナモンパウダーを適量。
「え?これだけ?」と思ってしまうほど簡単!材料はお好みで調整してくださいね。シェイカーをお持ちでない方はミキサーでもOK。
作り方をマスターすれば、“バーテンの証明書”が発行されます!これは嬉しい!名前入りなので、お家に飾っておくのも格好いいですね。
実は、ピスコはネットで手に入れることができるので、お家でも簡単に「ピスコサワー」が再現できます。
ホームパーティーや友人と宅飲み、なんて機会にもピッタリ。バーテンダー気分で振る舞えば「お洒落!」と憧れの眼差しを向けられるかも・・・!
さぁ、休日は「ピスコサワー」で乾杯しましょう!
[Photo by Maaya]